インタビュー

いろんな名前で出ています♪


FALSE 『False』 Plus 8(2003)
キャリア初のアルバムは、リッチー・ホウティン最初の帝国=プラス8からのシングル集。ということで、アクフェン的なカットアップとハネ気味のファンキーなグルーヴが最高なフロア殺戮度の高いクリック・ハウス集。一音一音のチョイス、組み合わせのセンスに才能の輝き。

MATTHEW DEAR 『Leave Luck To Heaven』 Spectral/Ghostly International(2003)
『EP1』『EP2』がミニマル界で注目を浴びるなか登場した初作。ヒット・シングル“Dog Days”も収録して一応はクリック路線を採りながら、本人のニューウェイヴ的なヴォーカルをやたらフィーチャーした、後のポップ路線への序章。

MATTHEW DEAR 『Backstroke』 Spectral/Ghostly International(2004)
本名義での2作目。ダークで気怠い彼自身のヴォーカルも手慣れたもので、トラックこそストイックなクリック・ハウスだが、新世代ニューウェイヴ・ポップ的方向性はあきらかに。ラスト“And In The Night”の不穏ニューロマ・トライバルぶりが最高。

AUDION 『Suckfish』 Spectral/Ghostly International(2005)
本人いわく〈ダンスフロア・テクノ〉を標榜しているオーディオンでの初アルバム。人気の“Just Fucking”などを収録し、かつてのハード・ファンキー・ミニマルをクリックの手法でアップデートした大傑作! 凄いのはあの“Mouth To Mouth”が今作後のリリースだってこと。

『Fabric 27 : Matthew Dear As Audion』 Fabric(2006)
初のミックスCD。DJ時はオーディオン名義ということで〈フロア殺しの覚悟あり〉という姿勢をキッチリ音で聴かせるような、アーム“Rej”やクロード・ヴォンストローク“Deep Throat”など選曲も最高の涅槃行きファンキー・クリック・ハウス・ミックス!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年07月26日 20:00

ソース: 『bounce』 289号(2007/7/25)

文/石田 靖博

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