インタビュー

トゥオモのソウルと繋がるブルーアイドな作品撰

MAX COLE 『Starcharts』 Wah Wah 45s/FLAVOUR OF SOUND(2006) このたび日本盤化! 緻密なジャズ・ブレイクスにマーヴィン~カーティス調の繊細な歌声が冴え渡る名作で、70年代+αな極上の聴き心地はトゥオモにも通じます。

QUINTESSENCE 『5AM』 Texicalli(2005) アキ・ハーララを中心にトゥオモも含む6人組の2作目。ニュー・ジャズの動きにも呼応しつつ、もう少しネオ・ソウル寄りのアプローチで、自由度の高いバンド・アンサンブルを聴かせています。

BEN WESTBEECH 『Welcome To The Best Years Of Your Life』 Brownswood(2007) ブリストルの若きニュー・ソウルマン。元はドラムンベース畑の人ながら、ここでの歌声はトゥオモと同じく乾いた温もりと素朴な美しさに満ちています。

ERNESTO『 Find The Form』 コロムビア(2006) 北欧は北欧でも、スウェーデンのヨーテボリが生んだブルーアイドな人気者。硬直化しがちなクロスオーヴァー文脈以上にクロスオーヴァー可能な歌心が眩しい。マルーン5好きも聴いてみて。

TALC 『Sit Down Think』 Wah Wah 45s(2007) ロング・ヒットを続けるバレアリック・ソウルの決定盤。ブルーアイド・ソウルと隣り合わせていた頃のAOR感にくるまれた耳触りが心地良い。某ミッドタウンのこけら落としにも登場(ウソ)。

NINO MOSCHELLA 『The Fix』 Ubiquity(2006) イタリアはシチリア出身で、現在はUS西海岸を拠点に活躍する自作自演の才人。トゥオモ以上にプリンス臭を加味したタメのあるアレンジが楽しい。ギャラクティックの新作にも参加!


EMMA SALOKOSKI ENSEMBLE 『Kaksi Mannetra』 Texicalli(2006) クインテセンスのリードも兼任するヘルシンキ出身の才女。トゥオモはピアノを担当し、スムース寄りのジャズやボサノヴァ・ナンバーを温かく盛り立てる。

HUBA 『Huba』 Jupiter/Texicalli(2006) シンガーのトゥオマス・カイラを中心にした10人組バンドの初作。“Like Sly Says”などの粘っこいファンクネスには往年のアシッド・ジャズ風味もアリ。トゥオモは鍵盤とコーラスに専念している。

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掲載: 2007年08月09日 18:00

ソース: 『bounce』 289号(2007/7/25)

文/出嶌 孝次

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