インタビュー

最注目の音楽都市、ポートランド・シーンの成り立ちとナイスな現状――(3)

LAURA GIBSON『Beasts Of Seasons』 Hush(2009)

2009年に初来日して美しい歌声を聴かせてくれたシンガー・ソングライター、ローラ・ギブソン。ノーフォーク&ウェスタンやディセンバリスツなど地元バンドのメンバーが参加した本作では、〈死〉をテーマにした文学的な歌の世界にじっくりと浸ることができる。

M. WARD『Hold Time』 4AD(2009)

最近では女優ズーイー・デシャネルとのユニット、シー&ヒムとしても活動するM・ウォード。ソングライティングの素晴らしさはもとより、緻密に作り込まれたファンタスティックなサウンドメイキングも魅力だ。この最新作にはルシンダ・ウィリアムスが参加している。

PETER BRODERICK『Home』 Bella Union(2008)

M・ウォードやローラ・ギブソンのアルバムにも参加するなど、ポートランド・シーンには欠かせないピアニスト、ピーター・ブロデリック。インスト作品が多いなか、本作ではギターとヴォーカルをフィーチャーして、クラシカルで繊細な歌を紡ぎ出していく。

ETHAN ROSE『Oaks』 Holocene(2008)

壊れたジュークボックスや骨董品のオルゴールなど、独創的な素材を使ったサウンドで幅広く注目を集めているイーサン・ローズ。本作ではローラースケート場で見つけたという古いパイプ・オルガンを使って、温もりに満ちたイマジネイティヴな音響空間を生み出した。

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掲載: 2010年03月04日 20:00

更新: 2010年03月04日 20:02

ソース: bounce 318号 (2010年2月25日発行)

選・文/村尾泰郎