SEEDA
[ interview ]
昨年リリースのセルフ・タイトル・アルバムをもって一度は〈引退〉を宣言したSEEDAが、新年を待たずしてシングル“WISDOM”を発表したことは記憶に新しいところ。そのSEEDAがここにベスト・アルバム『1999/2009』を発表した。本作をレコーディング・キャリアのひと区切りに、その目は早くも次なる一歩へと向かっているが、彼がみずからを急き立てることはない。いままでも淡々とラップ・スタイルを更新してきたように、彼は自分の新しいページを開くべく、日々ただマイクへと向かう。シーンを代表する一人に数えられながらも、そうした周囲の声をかき消すように己の道を極めんとする姿勢こそがSEEDAをSEEDAたらしめ、今後もそれが変わることはないのだ。