INTERVIEW(5)――宇宙的な妄想が降りてきた
掲載: 2010年05月05日 18:01
更新: 2010年05月05日 18:49
宇宙的な妄想が降りてきた
――そういうおもしろさは、合宿で詰めたの? 集中力が違ったりする?
まり「初めて合宿した時に、お泊りして曲作ると集中してできるね、っていうことがわかって、それ以来、年に1回か2回ぐらい、山中湖のビクター・スタジオに行かせてもらってて。下手に東京で10日間スタジオに入るよりは、全然、曲ができるスピードが違うんですよね。5日間入ったら、1日3曲作って、15曲出来た、みたいな」
やよい「やりたいことはいっぱいあるけど、東京でチョロチョロやっても、曲を作るモードに入るまで時間がかかって、なかなか詰められないんですよね。けっこう、おしゃべりしながら曲のイメージを固めてったりもするから、おしゃべりするだけでスタジオ使っててももったいないじゃないですか(笑)」
――前作の時もおしゃべりから曲が膨らむ、みたいなことを言ってたと思うんですけど、今回もそういう曲とかありますか?
まり「“姫事情”とかは、〈女の子の事情を歌おう〉って言ってたよね。で、ちょうどやよいが〈十二単の曲を作りたい〉とか言って」

――それも、〈なんで十二単?〉って話ですが(笑)。
やよい「たぶん、洋服ほしいな、みたいなところから始まってるんだと思う(笑)。こんなに着替えてばっかりで、デートする時もあれこれ迷うくせに、結局いつものそれかよ、とか、なんか、無駄なことで時間をいっぱい取られるんだけど、でもそれが楽しいよなー、って。で、十二単なんて、それの代表だろう、って(笑)。あんなにゴテゴテいっぱい着て、さぞ重かろう、とか。なんかすごい乙女だよな、って思って。すごいつらいけど、可愛いって思われたい、みたいな(笑)」
まり「そんな乙女話から、あと“パンバスケット”は、曲が出来てから実際自分たちでパンを作ったりしてて。雑誌の企画もありつつでやったんですけど、うちの実家で、3人で強力粉からパンを作って、パンバスケットを編んで、出来上がったパンバスケットのなかにパンを入れたりして、曲に対するモチヴェーションをみずからあげました(笑)。食べ物作りによって。パンを作るってこんなに大変なのか、って。後付けだけどいい曲作った、みたいな(笑)」
みずえ「一生懸命作ったパンを尻で踏んでしまった時のショックたるや」
まり「だからこんなに罪深い気持ちなのね、とか言いながら。あと、から揚げも歌詞のとおりに作るっていうのをやって、180度で、ちゃんと2度揚げして、みたいな。音楽以外の面で、勝手に曲への想いを熱くしました(笑)」
みずえ「精神的な部分を強くしたというか(笑)。メンタル部分を突き詰めていくみたいな(笑)」
――その突き詰め方もね(笑)。
まり「まぬけだなー(笑)。あと、巣鴨におばあちゃんのブラジャーを探しに行ったり」
――それも曲が出来てから?
まり「出来てから(笑)」
みずえ「(おばあちゃんのブラジャーは)デカイなーって(笑)。それまでは、ただの宇宙的な妄想だったんですけど、実際に買いに行ったことによって、すごい現実的になったというか(笑)。降りてきてるっていうか。近くに(笑)」
――じゃあライヴでやる時は、よりリアルに(笑)。
みずえ「みんなにそれを伝えられるように(笑)」
まり「なんか、確信を持ちました(笑)。おもしろいということに(笑)」
――ツアーではアルバムとは違う表情の楽曲が聴けると。
まり「よりスリリングな感じで聴いてもらえるかと思います……これで(話が)締まった?」
――はい。締まりました(笑)。
まり「良かった(笑)!」
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