〈リヒテル生誕111年記念企画〉第2弾『日本ライヴ』『ミュンヘン録音』タワレコ限定 SACDハイブリッド 2026年6月24日発売
掲載: 2026年06月05日 12:00
タワーレコード・オリジナル企画盤
VICTOR x TOWER RECORDS
渋谷店クラシックフロア リニューアル2周年記念
<リヒテル生誕111年記念企画> 第2弾
国内盤SACDハイブリッド
巨匠リヒテルのビクター音源を、当時のディレクター野島友雄氏による監修によりSACDで最新復刻!今回の復刻は収録場所、録音順にほぼ準拠した構成とし、各アルバムを集成しました。全8作を予定!
1.【1979】日本ライヴ シューベルト&シューマン&ショパン(3枚組)
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第9,11,13,14番、シューマン:幻想小曲集より、ショパン:前奏曲集より他
2.【1983】ミュンヘン録音 チャイコフスキー&ラフマニノフ+【1977】ショパン(2枚組)
チャイコフスキー:四季より、ラフマニノフ:音の絵より、ショパン:スケルツォ全集(第1-4番)他)
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) 世界初SACD化(2)
CD発売時のマスターデータ(44.1kHz/16bit)を基に「K2」の技術を用い192kHz/24bitにアップコンバート後、
DAコンバーター(DCS-955)でアナログ化を行った上でDSD化を行い、原音の追求を図りました
<仕様>:SACDハイブリッド、マルチ&スリムケース仕様、盤面緑色仕様、オリジナル・ジャケット・デザイン採用
伊熊よし子氏による新規序文解説と初出時の筆者による解説(一部)も復刻
SACDハイブリッド永久保存盤 最新復刻 各税込\6,930(1),\5,500(2)
音源:ビクターエンタテインメント
マスタリング・エンジニア:袴田 剛史氏(FLAIR MASTERING WORKS)
2026年6月26日(金)リリース予定
企画・販売:TOWER RECORDS 制作・発売:ビクターエンタテインメント株式会社
ビクターとのSACD化企画の最新作は、2026年に生誕111年を迎えたリヒテルのビクター音源を復刻します。リヒテルのビクター音源はこれまでも他社で一部SACD化が行われておりますが、今回の機会に、ビクターから発売できるリヒテルの他の音源まで広げ、計8タイトル分としてリリースを行う予定です。音源はオイロディスクが収録したものや日本ビクターの録音、メロディア録音等複数存在しますが、現況で発売できる各音源をオリジナルの収納形態ではなく、収録場所や年代、作曲家によりあらたに編成をし直した上で各集成したアルバムとして発売いたします(テーマが統一されている一部アルバムを除く)。今回の形態はオリジナルで発売していた当時のディレクターである野島友雄氏にも確認し進められ、SACD化に際しては同氏の事前セッティング&立ち合いの元で音質に関しても監修した最新マスタリングを経て制作を行いました。当時からリヒテルの制作&録音に立ちあっていた同氏によるまさに正統的な復刻となります。第1弾では’70年代にザルツブルク&ウィーンで収録されたセッション録音を取り上げましたが、今回の第2弾ではいよいよ1979年の日本ライヴ(オリジナルでの4枚のアルバムを3枚に集成)と1983&1977年のミュンヘンでのセッション録音の2タイトルをリリースします。以降、合計4回(予定)に分けて計8タイトルを復刻予定です(発売変更等可能性あり)。あらたに蘇ったリヒテルの至高の芸術の数々を高音質でお楽しみください。また今回もSACD化の過程に拘り、音楽的見地を持ってマスタリングを行い、SACDで聴くための復刻を重視しました。解説書はLP初出時のものを、一部を除いて再掲し、各新規序文解説を掲載しています。パッケージならではの永久保存盤としてお楽しみいただけます。
<発売予定アイテム> *発売日、タイトル等一部変更の可能性があります
5月30日発売済:<第1弾>
【1970-75】ザルツブルク&ウィーン録音 ベートーヴェン&ブラームス(2枚組) [NCS88045/6 (2SACDハイブリッド) \5,500(税込)]
【1971-72】ザルツブルク録音 シューマン&シューベルト(2枚組) [NCS88047/8 (2SACDハイブリッド) \5,500(税込)]
7月下旬発売予定:<第3弾>
1985フライブルク・ライヴ「ハイドン/ブラームス/ショスタコーヴィチ他」/オレグ・カガン(Vn)/ユーリ・バシュメット(Va)(2枚組)
1983モスクワ録音「ドヴォルザーク/ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲」/ボロディン四重奏団
8月以降発売予定:<第4弾>
(予定)1968-69オイストラフ=リヒテル ライヴ・レコーディング/オイストラフ(Vn)
(予定)1972オイストラフ=リヒテル ラスト・レコーディング/オイストラフ(Vn)
<今回の音源の工程に関して>
今回の音源の一部は元々アナログ録音(日本ライヴと1977年のショパン)で収録されていましたが、アナログマスターが現存していない状況でした(上記以外はデジタル録音)。そのためCD発売時のマスターデータ(44.1kHz/16bit)を基に「K2」の技術を用い192kHz/24bitにアップコンバート後、DAコンバーター(DCS-955)でアナログ化を行った上でDSD化することにより、原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。「K2」技術と今回のマスタリングの詳細は、下記を参照ください。
■「K2」とは
日本ビクターとビクタースタジオが共同開発した音源デジタル化における高音質化情報処理技術です。
■「K2」の理念
「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」、この2つの指針に基づき、「アーティストの拘りの音をオリジナルのままに再現する」これが「K2」の理念です。
■22.05kHz以上の復元(失われた情報の復元)
音は多くの倍音により構成されており、その倍音はデジタル化で失われてしまいます。 「K2」は、失われた音楽情報を時間軸で解析し、デジタルマスターで失われた再生周波数22.05kHz以上の周波数を再現することにより、各楽器ごとの倍音の音色や、演奏者の表現を復元し、オリジナルマスターと同等の音楽表現を再現しています。
■本作独自のマスタリング
本作は、K2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。SACD層だけでなく、CD層でもその差を感じ取っていただけると思います。この企画のためにK2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。SACD層だけでなく、CD層でもその差を感じ取っていただけると思います。
マスタリング・エンジニア:袴田 剛史(FLAIR MASTERING WORKS)
*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。
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国内盤SACDハイブリッド
【1979】日本ライヴ シューベルト & シューマン & ショパン (2026年マスタリング) (SACDハイブリッド)
スヴャトスラフ・リヒテル
[NCS88049/51 (3SACDハイブリッド) \6,930(税込)] POS: 4988002953486
【収録曲】【1979】日本ライヴ シューベルト & シューマン & ショパン
<DISC1>
1. フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 作品120 D.664
2. フランツ・シューベルト:楽興の時 作品94 D.780より 第1番、第3番、第6番
<DISC2>
3. フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第9番 ロ長調 作品147 D.575
4 フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 作品143 D.784
5 フランツ・シューベルト:即興曲 作品90 D.899より 第2番、第4番
<DISC3>
6. フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ 第11番 ヘ短調 D.625
7. ロベルト・シューマン:幻想小曲集 作品12より 第5番、第7番
8. ロベルト・シューマン:ノヴェレッテ集 作品21より 第2番、第4番、第8番
9. フレデリック・ショパン:13の前奏曲集(リヒテル選)~ 24の前奏曲 作品28より
【演奏者】
スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ)
【録音】
1979年2月1日 東京厚生年金会館 (1,2)
1979年2月7日 東京文化会館 (3,4)
1979年2月13日 東京文化会館 (5)
1979年2月24日 NHKホール (6,7)
1979年3月9日 東京厚生年金会館 (8)
1979年3月20日 神奈川県民ホール (9)
【Original Recordings】
プロデューサー:野島友雄、 エンジニア:Atsushi Watanabe
【マスタリング・エンジニア】
袴田 剛史(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
メロディア(Mezhdunarodnaya Kniga)
<リヒテル生誕111年記念企画>
ビクターによって録音された1979年 日本ライヴⅠ〜Ⅳを、2026年このSACD化のためにリマスタリングし3枚組に集成。原音にこだわったライヴならではの緊張感とみずみずしさを再現!溢れ出る音色は改めてリヒテルの凄さを実感。伊熊よし子氏の新規序文解説付。当時リヒテルを多く手掛けたディレクター、野島友雄氏監修による原音を追求したマスタリングを実施
「1979年の来日公演ではシューベルト「楽興の時」、シューマン「幻想小曲集」、ショパン「24の前奏曲」など物語性に富む曲集を取り上げている(中略)。こうした作品は「弾いても弾いても常に新たな発見がある」といってその内奥へと歩みを進めた。ひたすら勉強を続けた彼の生きかたがこうした作品に投影され、聴き手の心に深い感銘を残す。」~伊熊よし子氏による新規序文解説より
当時のディレクター野島友雄氏監修のもと、ビクターFLAIRマスタリングワークスにおいて、電源・ケーブル類から見直した最新のマスタリングを実施。リヒテルの表現力がより明瞭に、緻密なテクニックがより明確にわかる、精細な音作りを目指しました。リヒテルの目の覚めるような演奏は、私たちを言いしれない興奮に駆り立てます。今回のリヒテルのSACD化復刻は、日本ビクターが原盤もしくは販売権を持つ音源を取り上げます。収録場所、録音順にほぼ準拠した構成とし、各アルバムを集成しました。
リヒテルは各レーベルにライヴを含め多くの録音を残していますが、発売に関してはかなり厳密に吟味していたようです。収録を行ったものの、本人が演奏に納得せず実際はリリースされなかった音源も多数あるようで、前出の野島友雄氏によるとビクターで収録した音源のなかでもリリースできなかった音源やテイクは多く存在するとのことでした。時にはライヴが終了した後でも再度収録のために演奏を頭から行うなど、拘りと高い意識を常に持っていたとのこと。一般的にも完璧主義者としても認識されており、類稀なる集中力と緊張感を持って、この上なく練磨された演奏で聴き手を圧倒する印象が強いのがまさにリヒテル、そのものではないでしょうか。納得するまで追求する姿勢もまた、リヒテルを語る上では欠かせない要素のひとつと言えます。残された音源はいずれもリヒテルしか成し得ないピアニズムが活きており、聴き手も納得させられるものばかりです。
1979年来日時にビクターによってライヴ収録されたこれら9曲は、元々4つのアルバムでリリースされていました。その後、別会社でSACDハイブリッド盤も発売されていた定評ある録音です。発売以降、それぞれが高い評価を受けた音源であり、リヒテルの残した同一曲含む録音のなかでも演奏や音質の良さ含め、リヒテルの音楽性の高さを後世に伝える貴重な音源であることは間違いありません。例え聴衆が感銘を受けても、当にリヒテルが許可しない限り世に出なかった音源でもあることを踏まえると、どれもが珠玉の輝きを持ちます。とりわけ得意としたシューベルトとシューマンを中心としたこれらの日本ライヴは世界的にも注目されました。今回の最新復刻に際しては、CD初期時代の各盤の収録時間も鑑み、オリジナルの収録形態とは異なりますが録音日順で尚且つ3枚組として日本ライヴを初集成しました。当時のディレクターである野島友雄氏の確認も受けた上でリリースします。収録場所は4か所にわたっており、ピアノは同じでも日付によって音響がそれぞれ異なりますが、総じてリヒテルのピアノがメインの収録方法になっています。今回のあらためて野島氏監修の元での高音質化を行った効果は大きく、それぞれの会場での音響特性も加味されたリヒテルの至芸がより確認できるようになりました。一音一音に込められたリヒテルの想いも含め、今回の最新復刻盤をお楽しみください。
今回の音源は元々アナログ録音で収録されていましたが、アナログマスターが現存していない状況でした。そのためCD発売時のマスターデータ(44.1kHz/16bit)を基に「K2」の技術を用い192kHz/24bitにアップコンバート後、DAコンバーター(DCS-955)でアナログ化を行った上でDSD化することにより、原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。
尚、解説書にはLP初出時の一部解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケット・デザインにはシューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番&第14番を採用し、解説書に他3種のジャケット・デザインをカラーで収納しています。
※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ ステレオ録音
※ SACDハイブリッド盤
※ マルチケース仕様
※ 2026年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:袴田 剛史氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(他ジャケットを解説書に一部掲載)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、遠山 一行氏「リヒテルのシューベルト」(1979年既出)、大木 正興氏「遠大な精神の徒歩旅行」(1979年既出)、村田 武雄氏「即興のシューベルト」(1979年既出)、小石 忠男氏「詩情あふれるリヒテル」(1979年既出)、他曲目解説付。解説書合計38ページ

【参考画像】オリジナル・アルバムのアートワーク
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国内盤SACDハイブリッド
【1983】ミュンヘン録音 チャイコフスキー&ラフマニノフ+【1977】ショパン (2026年マスタリング) (SACDハイブリッド)
スヴャトスラフ・リヒテル
[NCS88052/3 (2SACDハイブリッド) \5,500(税込)] POS: 4988002953493
【収録曲】【1983】ミュンヘン録音 チャイコフスキー&ラフマニノフ+【1977】ショパン
<DISC1>ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー:「チャイコフスキーの詩情」
1. 夜想曲 作品10-1
2. ワルツ・スケルツォ 作品7
3. ユモレスク 作品10-2
4. カプリッチョーソ 作品19-5
5. 恋しい歌 作品40-2
6. ワルツ 作品40-8
7. ロマンス 作品5
8. ロマンス 作品51-5
9. ショパン風に 作品72-15
10. いたずらっ子 作品72-12
11. タベの夢想 作品19-1
12. メヌエット・スケルツォオーソ 作品51-3
13. サロン風ワルツ 作品51-1
14. 瞑想 作品72-5
15. 「四季」作品37bより 5月 白夜、6月 舟歌、11月 トロイカ、1月 炉ばたにて
<DISC2>
16. セルゲイ・ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品33より 第9番、第5番、第6番
17. セルゲイ・ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」作品39より 第1番、第2番、第3番、第4番、第9番、第7番
18. フレデリック・ショパン:スケルツォ 第1番、第2番、第3番、第4番
【演奏者】
スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ)
【録音】
1983年4月 ミュンヘン (1-15)
1983年4月 ミュンヘン (16,17)
1977年6月 ミュンヘン (18)
【Original Recordings】
プロデューサー:オスカー・ヴァルデック/エレン・シュテファン (1-17)、 ハンス・リチャード・ストラック (18)
エンジニア:ホルスト・リントナー (1-18)/ウォルフガング・カール (1-17)
【マスタリング・エンジニア】
袴田 剛史(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
メロディア(Mezhdunarodnaya Kniga)
<リヒテル生誕111年記念企画>
1983年にミュンヘンで録音された音源を初SACD化。チャイコフスキーの抒情的な楽曲からラフマニノフの技巧を駆使する楽曲まで、その表現力はリヒテルの許容の深さと音楽への信念を感じる録音!1977年ミュンヘン録音ショパン「スケルツォ全集」も収録。K2HDリマスタリングを経てSACD化!伊熊よし子氏の新規序文解説付。当時リヒテルを多く手掛けたディレクター、野島友雄氏監修による原音を追求したマスタリングを実施
「ここに聴くチャイコフスキー、ラフマニノフ、ショパンは、まさにリヒテルの心の奥に秘めた音楽への深き愛情を示唆し、深層心理を描き出す。リヒテルは作曲家が表現した詩的で繊細で情感あふれる曲想を、一時は画家を目指したといわれるように一服の絵画のように視覚的な表情で紡ぎ出す。特にチャイコフスキーとラフマニノフは、ロシアの戯曲ように、短編小説のように鮮やかな物語性を醸し出す。一方、ショパンはロシア・ピアニズムの美質が全開。深々とした打鍵、絶妙のレガート、内奥に切り込んでいく姿勢に心が震える。」~伊熊よし子氏による新規序文解説より
当時のディレクター野島友雄氏監修のもと、ビクターFLAIRマスタリングワークスにおいて、電源・ケーブル類から見直した最新のマスタリングを実施。リヒテルの表現力がより明瞭に、緻密なテクニックがより明確にわかる、精細な音作りを目指しました。リヒテルの目の覚めるような演奏は、私たちを言いしれない興奮に駆り立てます。今回のリヒテルのSACD化復刻は、日本ビクターが原盤もしくは販売権を持つ音源を取り上げます。収録場所、録音順にほぼ準拠した構成とし、各アルバムを集成しました。
リヒテルは各レーベルにライヴを含め多くの録音を残していますが、発売に関してはかなり厳密に吟味していたようです。収録を行ったものの、本人が演奏に納得せず実際はリリースされなかった音源も多数あるようで、前出の野島友雄氏によるとビクターで収録した音源のなかでもリリースできなかった音源やテイクは多く存在するとのことでした。時にはライヴが終了した後でも再度収録のために演奏を頭から行うなど、拘りと高い意識を常に持っていたとのこと。一般的にも完璧主義者としても認識されており、類稀なる集中力と緊張感を持って、この上なく練磨された演奏で聴き手を圧倒する印象が強いのがまさにリヒテル、そのものではないでしょうか。納得するまで追求する姿勢もまた、リヒテルを語る上では欠かせない要素のひとつと言えます。残された音源はいずれもリヒテルしか成し得ないピアニズムが活きており、聴き手も納得させられるものばかりです。
1983年4月にミュンヘンのスタジオで収録された珍しいチャイコフスキーの小品集とラフマニノフに加え、1977年に同じくミュンヘンでの収録である名盤「ショパン:スケルツォ全集」を2枚組に集成しました。元々はDISC1の1-14曲目までの小品が「チャイコフスキーの詩情」として、DISC1の「四季」より4曲とDISC2のラフマニノフ2曲がひとつのアルバムで、そしてショパンも単独で出ていましたので、オリジナルでは3枚で出ていた音源です。リヒテルは演奏会でもチャイコフスキーの小品を弾いていましたが、14曲まとまってのひとつのアルバムでのリリースは他と比較してもなかなか無い盤と言えるでしょう。自国の作曲家問わずリヒテルは小品であっても物語性を感じさせる、詩情豊かなピアニストでした。ある意味繊細さを持って演奏するリヒテルのピアノから、リスナーは多くの想像をつかみ取れます。例え1分に満たない小曲であっても、心が引き込まれる演奏は少ないでしょう。ラフマニノフも同様で、そこにはリヒテルしかない情景が拡がっています。得意としたショパンでも独自にセレクトを行うなど単独で演奏する機会が多かったリヒテルですが、1977年のセッション録音であるこの「スケルツォ」では、全曲が収められているのはポイントが高いです。ライヴでは各曲を単独で演奏する機会が多いため、少ないセッション録音の中でもまとまっての収録は貴重です。技術的にも難易度が高い第1番や第2番含め、リヒテルの演奏はダイナミックでかつ構築性が高く、スケールの大きな演奏としてこの盤も高い評価を得てきました。芸術性の高さにおいても全集としては圧倒的な存在価値を放っています。今回の初SACD化により、更なる再評価を期待します。
今回の音源の一部は元々アナログ録音(1977年のショパン)で収録されていましたが、アナログマスターが現存していない状況でした(上記以外はデジタル録音)。そのためCD発売時のマスターデータ(44.1kHz/16bit)を基に「K2」の技術を用い192kHz/24bitにアップコンバート後、DAコンバーター(DCS-955)でアナログ化を行った上でDSD化することにより、原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。
尚、解説書にはLP初出時の一部解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケット・デザインにはDISC2の有名なシューベルト:ピアノ・ソナタ第21番を採用し、解説書の裏面他に同:ピアノ・ソナタ第19番やシューマンのジャケット・デザインを一部カラーで収納しています。
※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ 世界初SACD化。ステレオ録音
※ SACDハイブリッド盤
※ スリムケース仕様
※ 2026年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:袴田 剛史氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(他ジャケットを解説書に一部掲載)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、小石忠雄氏「リヒテルの素顔(「チャイコフスキーの詩情」より)」(1984年既出)、門馬直美氏「このディスクのこと(「リヒテル 四季・音の絵」より)」(1984年既出)、小石忠雄氏「曲目ノート (「ショパン:スケルツォ全集」より)」(1979年既出)、他曲目解説付。解説書合計32ページ

【参考画像】オリジナル・アルバムのアートワーク
カテゴリ : ニューリリース タワーレコード オリジナル企画 タワー30周年 | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)