『リヒテル・シュプリーム(至高のリヒテル)~リヒテル・アット・ヒズ・グレイテスト』2枚組 ~1958年ブダペスト・ライヴのバルトーク協奏曲第2番収録!
掲載: 2026年03月31日 19:30
巨匠リヒテル絶頂期の芸術を伝える貴重なライヴ音源集!
柴田南雄氏が度々言及していたバルトーク第2番1958年ライヴが初登場!
輸入盤CD2枚組
リヒテルの1958年ブダペスト・ライヴのバルトーク:ピアノ協奏曲第2番について
「鋼鉄のような指と圧倒的な演奏力にすっかり驚倒させられた」柴田南雄
録音によってだが、わたくしがはじめてスヴャトスラフ・リヒテルの演奏を聞いた時の衝撃は今もなまなましい。それは一九五八年九月にブダペストで行われた第三回バルトーク祭の全プログラムの掉尾を飾って、彼がヤーノシュ・フェレンチクの指揮する国立ハンガリー交響楽団と協演したバルトークの「第二協奏曲」であった。われわれがそのテープを試聴したのは翌年の二月ごろのはずだが、なにしろわたくしは、その新人ピアニストーーたしかに当時日本では無名に等しかったーーの鋼鉄のような指と圧倒的な演奏力にすっかり驚倒させられた。一緒に聞いた某君が、こんなのはメカニズム至上主義の最悪例でピアノ演奏というに価しない、などと極言するので大議論になったのを覚えている。その演奏はリヒテルにとってはバルトークの「第二」のはじめての公開演奏である、と先方からの解説に書かれており、わたくしもそれを受け売りして放送でしゃべったのを思い出す。ともかく、それは大へんな演奏だった。(略)五六年のハンガリー動乱のあと、ブダペストで初めて開かれた国際的なフェスティヴァルのとり(最後)に、ソ連から乗りこみ、しかも彼としてははじめて手がけるバルトークということで、それがいやが上にも緊張した演奏になったであろうことは想像にかたくない。それにしても、あのフィナーレの、ほとんど痙攣するようなリズムの迫力はもう誰の演奏からも二度と聞けまい。彼自身の十五年後のレコード(注:マゼールとのセッション録音)ではずっと自然にーーといっても他の誰よりも豪快だがーー弾いている。
(柴田南雄著「レコードつれづれぐさ」音楽之友社1976年刊より)
私は、学生時代にこの柴田南雄氏の文章に出会って以来、このライヴ録音を聴きたくて、聴きたくて、仕方がありませんでした。しかし、LP時代はもちろん、CD時代になっても一向に音盤となって発売される気配はありませんでした。待つこと約40年!遂にこの録音を聴くことができます!
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
伝説的ピアニスト、スヴャトスラフ・リヒテルの貴重なライヴ演奏を集めた2枚組アルバム。本アルバムは、聴衆録音や放送音源から復元された初の商業リリース音源を中心に、Urlicht Audiovisualのジーン・ゴーデットによるリマスターが施されています。
中心となるのは1965年ニューヨーク、ハンター・カレッジで行われたリサイタル。シューベルト、ブラームス、ドビュッシー、ラヴェル、プロコフィエフ、ラフマニノフの作品を通して、卓越した技巧と深い音楽解釈を兼ね備えたリヒテル絶頂期の演奏を体感することができます。プロデューサーのレスリー・ガーバーは、この演奏を「Richter Supreme(至高のリヒテル)」と呼ぶにふさわしい名演と評価しています。
さらに、1988年東京でのヒンデミットの 《組曲1922年》 のライヴ、そして1958年ブダペストでのバルトーク 《ピアノ協奏曲第2番》 という貴重音源も収録しています。録音状態に制約のある音源も含まれますが、リヒテルの圧倒的な芸術性を伝える歴史的価値の高いコレクションと言えるでしょう。
(東京エムプラス)
【曲目】
【Disc1】
シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784
ブラームス:ラプソディ ト短調 Op.79-2/間奏曲ト短調 Op.119-1/間奏曲ホ短調 Op.119-2/間奏曲ハ長調 Op.119-3/ラプソディ変ホ長調 Op.119-4
ドビュッシー:ベルガマスク組曲
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
【Disc 2】
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第2番ニ短調 Op.14
ラフマニノフ:練習曲 《音の絵》 Op.39-3/練習曲 《音の絵》 Op.39-9
※録音:以上1965年5月1日、ハンター・カレッジ(ニューヨーク)
ヒンデミット:組曲 《1922年》 Op.26
※録音:1988年10月25日(東京)
バルトーク:ピアノ協奏曲第2番 Sz.95
ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)、ハンガリー国立交響楽団
※録音:1958年10月3日(ブダペスト)
【演奏】
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)
ハンガリー国立交響楽団
【録音】
1958年(ブダペスト)、1965年(ニューヨーク)、1988年(東京)
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