INTERVIEW(4)――極悪な大人のおもちゃ箱
掲載: 2010年07月07日 18:01
更新: 2010年07月07日 19:27
極悪な大人のおもちゃ箱

――なるほど。しかしとにかくこのアルバム、ヘヴィーで攻撃的なものになることはある程度予想していましたけど、必ずしもそれだけではないし、すべての要素が半端じゃないというか。
K-A-Z「うん。ヘヴィーなのはもちろん得意だけど(笑)、それだけじゃないですよ。基本的にはヘヴィーでダークというのがあるけど、そこを軸としながらいろんなものが散らばってるというか、いろんな景色が見える作品になってるというか。何よりもこの4人の個性の融合というのがおもしろいし、そこだけでも十分すぎるくらい聴き応えがあるはずだと思う。ひとつひとつの要素をつまみあげて聴いてもおもしろいし、それが1度にドカンと聴こえてきたときもおもしろい。1回聴いただけじゃわからないような部分も多々あるはずだし。しかもそこに、妙なトリックはないんですよ。ある意味、めちゃくちゃストレートな音源なんで」
――4人がストレートに出ていて、しかもそこで起こる化学反応がそのまま作品になっている。そういうことですね?
K-A-Z「そうですね。前にどこかでも言った気がするけど、〈極悪大人のおもちゃ箱〉というか(笑)。まさにそういう感じの一枚だな、と」
GO「しかも実際、かなりカラフルな作品だと思うんですよ。いろんな顔を持った曲が揃っていて。清春さんの声の種類の豊富さにも改めて驚かされたし。当事者だから100%の客観視というのはできないけど、とにかく自分でも聴いていて楽しいし。発売日にはお店に買いに行きたいと思いますもん(笑)」
清春「いいね。みんなで揃って買いに行こうか(笑)」
GO「とにかく1日も早く手に取りたいという感じ(笑)。正直に言うと、レコーディング作業が始まったばかりの頃は〈どうなるのかな?〉と考えながら、ちょっと様子見をしてたというか、みんなの出方を読みながら演奏してた部分もあったんです。でも、それが進んでいくにしたがって、〈楽しみ〉の占める割合がどんどん大きくなっていったんですよ。俺はドラムだから最初に録り終わってしまうわけだけど、次の日にスタジオに行くと、その曲がとんでもなく化けてたりすることがあるわけです。だから、あらかじめ決められたゴールをめざしながら作っているようでありながら、実はそれが刻々と変わってたいうか(笑)。しかもそれが、常にカッコいい方向にしか変わってなかったから。そうやって自分自身も楽しみながら作ることができたし、それを聴いてくれた人たちが喜んでくれたりしたら、さらに自分たちのなかでの喜びのレヴェルも上がることになると思うんですよね」
清春「お、いいこと言うねー(笑)」
クボタ「なんか、こういった会話がそのまま音になってるような気がするんですよ。実際、すごく人間臭いアルバムだと思うんです。それは自分たちの人間性とか、関係性とか、音との向き合い方とか、お互いに対しての接し方とか、そういったものがすべて反映されてるからこその結果だと思う。しかもそれが計算されたものじゃなく、すごく自然なものとして封じ込められているというか」
――この4人だからこそ、しかも〈いま〉だからこそ生まれ得た一枚。そういうことになりそうですね。でも実際……あえて語弊のある言い方をさせてもらいますけど、従来のファンだけに聴かせておくのはもったいない作品だと思います!
清春「言っちゃいましたね(笑)。でも実際、いわゆる洋楽のヘヴィー・ロックが好きで、審美眼みたいなもののある人たちには、きっとこの音の価値をわかってもらえると思う。ただ、さっきも言ったけど、別に僕はヘヴィー・ロックを極めようとしたわけでもなんでもなくて、とにかく〈すごいバンド〉をやりたかっただけ。もちろん評価してもらえれば嬉しいけど、それ以前に僕としては、自分自身の想像力を刺激してくれるようなアルバムにできたことが単純に嬉しい。ヘッドフォンで音を聴いてるだけで、〈みんな〉を感じられるんですよ。歌ってて妄想が膨らんでくるというか。で、その妄想がまた、次に作りたいものへと繋がっていくことになるわけです」
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