インタビュー

ケミスツのorケミスツに通じるorケミスツ好きのための作品――(2)

 

CHASE & STATUS 『More Than Alot』 Ram(2008)

ダブステップ、ヒップホップ、エレクトロ、ロックなど、ドラムンベースにさまざまなエキスを抽入して、手練手管の限りを尽くした音作りは誰もが認めるところ。良い塩梅にポップなアレンジを効かせた本作は、彼らを不動の地位へと導いた大ヒット・アルバムだ。*青木

SHAPESHIFTER 『The System Is A Vampire』 Truetone(2009)

ニュージーランドのヴェテラン・ドラムンベース・バンドの最新作。生演奏でオーガニックなテイストを重視した姿勢はこのバンドならではの個性になっていて、レゲエ、ソウル、ファンク、フュージョンの影響も如実に見つけられる。生音好きなら迷わずチェック! *青木

PRODIGY 『Invaders Must Die』 Take Me To The Hospital(2009)

帝王が久々に放った最新作。密度の濃さとは裏腹にストレートなブレイクスを撃ちまくる姿勢には改めて感服するしかない。ラスコやチェイス&ステイタス、ノイジアなどリミキサーの人選も流石だ。なお、リアムは別掲したペンデュラムの新作にも参加している。*出嶌

HADOUKEN! 『For The Masses』 Warner Bros.(2010)

いわゆるドラムンベースではないが、この並びで聴かれるべき一枚。ニューレイヴの文脈で評価されてから2年ぶりにリリースした2作目。ノイジアをプロデューサーに迎えて適度にダークネスを増しつつ、本筋はさほど変わらず、相変わらずのテンションでブッ放す様が爽快。*出嶌

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年07月14日 17:02

更新: 2010年07月14日 17:02

ソース: bounce 322号 (2010年6月25日発行)

ディスクガイド/青木正之、出嶌孝次