素敵な出会いを重ねて彼女は大人になりました……ということで、KTを取り巻くあれこれを紹介!――(2)
BECK 『Sea Change』 Geffen(2002)
ベック少年によるメロウ・サイドの決定版ともいえる傷心アルバム。KTは1曲目の“The Golden Age”をアコースティック・スタイルで丁寧にカヴァーし、草食男子の乙女心をメランコリックに表現している。そちらは『KT Tunstall's Acoustic Extravaganza』で確認可能。*村上
SHAKIRA 『She Wolf』 Epic(2009)
USアーバン系のサウンドを手玉に取ってセクシャル・オーラを解放しまくったヒット作。〈ショック狙いのセルアウトじゃん!〉とKTが批判したとタブロイド紙は報じていたが、本人は否定。逆にシャキーラを褒め讃えたりも。KTの、なぜだか性には潔癖なイメージゆえの冤罪か。*村上
BRYAN FERRY 『Let's Stick Together』 E.G./Virgin(1976)
ウィルバート・ハリソン原曲のタイトル・トラックを、コンピ『Radio 1 Established 1967』で披露したKT。フェリー版まんまのロックンロールなアレンジを施し、ドスの効いた声を披露しています。が、Mrダンディーに比べたらまだまだなりきれてなくて……でもそこが妙に可愛かったりも! *山西
SANDI THOM 『Merchants And Thieves』 Guardian Angels(2010)
同じスコットランド出身というので交流があるのかどうかは不明ながら、前後して台頭した両者だけにライヴァル意識はありそう。性を超えたミュージシャンシップで圧倒するふたりだが、でもちゃっかりバンド内恋愛に励んでいるようで。*村上
SEASICK STEVE 『I Started Out With Nothin And I Still Got Most Of It Left』 Warner Bros.(2008)
ギター弾きとしても相当の腕前を持つKTに惚れ込んだUSのブルース爺さんは、本作に収録された“Happy Man”でKTを招き、愉快なギター対決を開催! そして、お次はKTの新作でヴォーカル対決ですって! 仲良し! *山西
SHERYL CROW 『Tuesday Night Music Club』 A&M(1993)
同じくミニスカ&エレキで颯爽と登場した大先輩だけに、そりゃKTだって意識しているはず。ブルースやカントリーをはじめとするルーツ音楽に対しての深い造詣を、ポップソングとしてしっかり成立させる力量を持っている点でも共通。意外と遅咲きで苦労人っぽいところもね。*村上
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2010年09月22日 18:00
更新: 2010年09月22日 18:34
ソース: bounce 325号 (2010年9月25日発行)
文/村上ひさし、山西絵美