インタビュー

素敵な出会いを重ねて彼女は大人になりました……ということで、KTを取り巻くあれこれを紹介!――(1)

 

OI VA VOI 『Laughter Through Tears』 Outcaste/PIAS(2003)

ソロ・デビュー前にここのサポート・メンバーとして活動していたKT。本作でもOVVらしいクレズマー・アンビエントロニカな“Refugee”を含む3曲でリード・ヴォーカルを務めている。溌剌としたソロでの彼女とは一味違う、陰のある歌唱が新鮮だ。*山西

SUZANNE VEGA 『Beauty & Crime』 Blue Note(2007)

グラミーの最優秀エンジニア賞に輝いた本作に、KTはバック・ヴォーカルとして参加。“Frank & Ava”と“Zephyr & I”の2曲でコーラスを担当している。ジャンルの垣根を超えてきた先人だけに、さぞかし意気投合したんでしょうね。*村上

KATIE MELUA 『The House Dramatico(2010)

わざわざ表記をKTにして、こっちのケイティと混同されないようにしたという噂もあるくらいだし、これぞ本命のライヴァルか!? そのメルーアさん、エレクトロニカ博士のウィリアム・オービットと合体したこの最新作では、のっけから〈アナタを殺したい〉と歌っていて強烈! *村上

JOE STRUMMER & THE MESCALEROS 『Streetcore』 Hellcat(2003)

KTの旦那は95年にアディクトの一員としてV2からデビューし、2001年にメスカレロス入りしたという経歴の持ち主。ジョーが遺したデモを仲間と共に磨き上げ、本作を完成させた功績はデカイ。ごめんね、てっきりKTのヒモかと思ってたよ! *山西

YUKI 『Wave』 エピック(2006)

YUKIとは本作収録の “バースデイ”と “ユメミテイタイ”を共作。抑揚のない旋律がフワリと漂う不思議ちゃんオーラ全開の前者、KT得意の和み系ミディアム・ポップな後者、共に秀逸で相性の良さが窺える。70年代半ばに生まれた夢見るロック乙女同士、共感できる部分が多かったんじゃない!? *山西

BLOC PARTY 『A Weekend In The City Wichita(2007)

休業中の彼らの2作目から、KTはヒット曲“Prayer”をライヴでカヴァーし、複雑怪奇なリズム・パターンとひねくれたメロディーに挑戦している。コンピ『Radio 1's Live Lounge Volume 2』と、自身のシングル“If Only”にカップリングで収録されていますよ。*村上

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年09月22日 18:00

更新: 2010年09月22日 18:34

ソース: bounce 325号 (2010年9月25日発行)

文/村上ひさし、山西絵美