INTERVIEW(1)――俺が作られた過程
俺が作られた過程
――LEGENDオブ伝説としての始まりは?
「18、19ぐらいの頃、自分たちでイヴェントやってたときに〈DJが足んないから、やろうよ〉みたいな。横浜にあったトランスのちゃらいハコの人たちが、自分たちのイメージするヒップホップのハコを作って。そこではずっと〈The Up In Smoke Tour〉のビデオが流れてたんですけど(笑)、みんな結構バイトやってたからタダで借りてて、FILLMOREくんとかTHUG FAMILYとかみんなブチこまれてた。いま思うと相当カオスなハコですね」
――当時は洋モノをかけることが多かった?
「そん時はそうですね。けど、好きな日本語ラップはかけてた。それから〈建設的〉で日本語ラップのセットをちゃんとやるようになったっていう」
――それから10年越し以上で今回初のオフィシャル・リリースとなるわけだけど。
「そうすね……っていうか、まさかの(笑)」
――ファイル・レコード音源のミックスということについては?
「嬉しかったっすね、普通に。ファイル音源で何を最初に買ったかは微妙なんですけど、キミドリとかもそうだし、スチャダラパーを聴きはじめてその周りをいろいろ買って、レコ屋のインディーズ・コーナー行って〈イ〉のとこでECD見つけて、そういえばスチャダラの〈スペシャル・サンクス〉のとこに載ってたなあ、MAJOR FORCEって書いてあるから間違いなんだろうな、みたいな感じでレーベル買いしてたり」
――選曲はどのように進めたの?
「とりあえず曲が膨大すぎて、一枚にとても入りきんないんですよ。で、一発目だし、せっかくミックスするなら、聴いてきて〈おもしれえな〉と思ってた曲、自分がちゃんと通ってきたとこを全部詰めて、俺がやったからこうなったみたいなのを出したかった」
――収録された曲然り、このあたりのアーティストからラッパーとして受けた影響もやっぱり大きいでしょ?
「相当あるし、俺が作られた過程はこういうことだったんだろうなって思う。バーベキューした時にこのミックスを聴いてたんですけど、同じラップ・グループだった奴が〈このミックス超良くね?〉みたいに言ってくれたから、同じ感覚だったんだなって思ったし、イントロの繰り返しとか聴いても〈くだらねえ〉って反応してくれた。それはすごい嬉しかったですね」