INTERVIEW(3)――UKからのラヴコールが自信に
UKからのラヴコールが自信に
――実際、自分も驚きましたよ(笑)。では他の収録曲にも触れていきましょう。“Wake Up”は、力強いディスコ・パンク・チューンです。
Tomoya.S「これは初期の曲で、ディスコ・パンクとシンフォニックなものの融合を試みた代表的な曲なんです」
――暗い世の中で〈生まれ変わる〉という歌詞にポジティヴさを感じます。
Sally#Cinnamon「自分の気持ち次第でどうにでもなるなと思ってた時期なので、歌詞にそのまま出ましたね。歌詞に登場人物が2人出てくるんですけど、実は自問自答なんです(笑)。自分がやろうとしないと何もできないし、思ったらすぐ動き出したほうがいいなって。誰かに向けたメッセージじゃなく自分への気持ちですね」
――あと“Minei”は、インストのチルアウト・チューンです。こうした曲を入れるのも1枚の作品として流れを考えてるなと感じました。
Tomoya.S「そうですね、やっぱりEPではあるけど流れってものは考えましたね」
――そして、美しいメロディーの響くミッド・チューン“Morning glow”ですが、景色がどんどん変わっていく広い世界観がありますね。
Tomoya.S「実は2コードしか使っていないんですけど、1曲のなかでも流れを作りたくて、いろんなアレンジで場面展開を加えていったんです」
――時は過ぎても消えない思いが歌詞には描かれてます。辛い経験や切ないラヴソングにもとれるなと。
Sally#Cinnamon「これは実体験じゃないんですけど、曲をもらったときに朝焼けのイメージがあったので、そこに妄想やらを詰め込みました。いちばん朝焼けが染みそうなシチュエーションを書いたんです」
Tomoya.S「こういう感情のときに朝焼けを見上げそうだなって僕も思いましたね(笑)」
――確かに(笑)。あと、ブロック・パーティのラッセル・リサックがリミックスで参加してますが、ラッセルはHeavenstampをMySpaceで聴いて気に入ってくれたそうですね。
Tomoya.S「そうなんです。その話をスタッフから聞いて嬉しかったですね。元々ブロック・パーティは好きだったし、ちょうどセカンドを聴き直してた時期だったんですよ。リミックスやってもらえることになって、すごくありがたいなって」
――彼のリミックスを聴いてどうでした?
Sally#Cinnamon「嬉しかったし、最高にカッコよかったです」
Tomoya.S「しばらくずっとリピートしてました(笑)。自分たちではできないことだし新鮮でしたね」
――海外のアーティストからアプローチされた経験は、すごく自信にも繋がったんじゃないですか?
Tomoya.S「ほんとそうです。自分は昔から洋楽を聴いてた比率が多かったし、しかもUKの音楽をたくさん聴いていたので、そのミュージシャンにHeavenstampの音楽が届いたのは自信になりました。嬉しいことです(笑)」