INTERVIEW(4)――〈グラストンベリー〉に出たい
〈グラストンベリー〉に出たい
――では、お2人のいまに繋がる音楽的ルーツをもうちょっと掘り下げさせてください。
Tomoya.S「小中学生の段階で、最初にアルバムとして衝撃を受けたのがビートルズの『Magical Mystery Tour』。そのポップとサイケの世界観はいまでも引きずってるとこはあります。20代はUKギター・ロックですね。レディオヘッド、ストーン・ローゼズ、マイブラ、スーパー・ファーリー・アニマルズ、オアシス、ブラーとかからは相当影響受けました。そのあとダンス・ミュージックに惹かれて。その集大成がHeavenstampに繋がってます」
Sally#Cinnamon「ダンス・ミュージックで付け加えると、電気グルーヴが大好きなんです。“かっこいいジャンパー”とか大好きです(笑)。『A』なんか、ほんと最高ですよね(笑)」
Tomoya.S「“ジャンボタニシ”とかね(笑)。ちゃんと人生わかってないと書けないなって深みを感じちゃうんですよ(笑)」
Sally#Cinnamon「聴いててほんと感動しちゃいますね(笑)」
――ゾッコンですね(笑)。歌だと、Sally#Cinnamonは誰に影響受けたんですか。
Sally#Cinnamon「いちばん最初はスピッツとか椎名林檎とか。そこからレディオヘッドとか洋楽のほうにいったんですけど。ただ、いまの私の歌のスタイルは、誰かをめざしてって感じではないんです。Heavenstampはいろんな要素が入っている音楽なので、いろんなものを採り入れて、それをどう表現していくかを考えてますね」
――あと、バンド名のHeavenstampについても訊かせてください。以前はDEATHSTARという名前だったんですよね。
Tomoya.S「はい。バンド組んだ時期になぜか〈スター・ウォーズ〉にハマっててつけたんですけど……」
Sally#Cinnamon「でも、メタルっぽい感じもあるし、DEATHってイメージが強すぎるなって変えたんです」
Tomoya.S「Heavenstampっていうのは造語なんですけど、天国のダンス・ミュージックって感じですかね(笑)。stampは足踏み、足音って意味なので、天使が天国で踊っててその音が響いてくるってイメージでつけたんです。実は、DEATHSTARの言葉の引っくり返しにもなっていて、DEATHと天国、星と地面って表裏一体になるなと。それが、自分たちのシンフォニックなダンス・ミュージックにぴったりハマるなってつけたんです」
――なるほど。では、Heavenstampの今後の目標を訊かせてください。
Tomoya.S「結成のときから、〈フジロック〉に出て、イギリスの〈グラストンベリー〉に出てお客さんに日本の国旗を振らせたいって目標があるんです(笑)」
Sally#Cinnamon「それは強くありますね。海外のフェスは映像でしか観てないんですけど、みんなが鳴ってる音に感動してるあの雰囲気こそ、音楽の姿だなと思うんです。なので、いつか実現させたいなって思い描いてます(笑)」
――ぜひ実現させてください! なんか、お2人の話を聞いてると、音楽が好きでたまらないんだなって空気が伝わってきますね。ミュージシャンだからあたりまえかもしれませんが(笑)。
Tomoya.S「いや~、死ぬほど好きです(笑)。聴くのも作るのも、ジャケを眺めるのも含めて全部好きですね(シミジミ)」
Sally#Cinnamon「メンバー全員、エンドレスでああだこうだ言いながら聴いちゃうみたいなとこがあるんです。音楽聴いてるときはいろんなことを忘れちゃいますね」
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