INTERVIEW(2)――あたりまえの世界をおもしろく魅せていく
あたりまえの世界をおもしろく魅せていく
——お二人は、いまのDOOBEEISに至るまで、それぞれいろんな形態で活動されていました。
GOUKI「俺の地元は国分寺とか西東京のほうなんですけど、最初は地元のヤツらとレギュラー・パーティーを主催しながら、自分たちもライヴをやってたんですよ。その間に、大学で知り合ったKILOっていうラッパーといっしょに、GOODFELLASっていうグループを作って。何枚かCDを出したんですけど、3年ぐらいで解散しました。そのあとには、トラックメイカーといっしょにCAMEL BACKっていうグループを組んでましたね。それからソロになって、HIDENKAといっしょに音楽をやるようになったんですけど、改めて整理してみると、いろいろと紆余曲折しながらやってますね。でも、その延長線上にいまがあるのかな、と」
HIDENKA「音源を出したっていう意味で言うと、最初は一人で作品を出してて。それから、仕事先で出会ったギタリストとGARBLEPOOR!っていうグループを組んで、その周りを集めたバンドをやってましたね。結局、GARBLEPOOR!は流動的なメンバーになっちゃったけど、その頃からGOUKIとよく遊ぶようになったんですよ。遊びながらいっしょに音を作ってるうちにDOOBEEISになっていった感じです」
——別々のユニットで活動してはいたものの、お互い距離的には近い場所で動いていたということですね?
HIDENKA「やっぱり毎月いっしょにパーティーをやってたのが大きくて。そのなかで家も近かったし、俺がデート中に偶然GOUKIのバイト先に行ったり(笑)。そういうのが何度もあったから親近感が増していって、いっしょに遊ぶようになったんですよ。当時、俺はどれだけ音を出しても大丈夫な家に住んでたんで、そこで俺が音を作って、GOUKIに来てもらってラップ録ったり。そういうのを続けてるうちに馴染んできて、DOOBEEISに至ったっていう」
GOUKI「最初は遊びから始まっていったんですけど、やっぱり音を作るからには人を驚かせたいし、ヤバいと思わせるものを作りたいよねって。それが2人の活動としてどんどんハマっていったというか」
HIDENKA「どうにかシーンを作りたかったから、〈みんなブッ殺そう!〉みたいな感じで始めたんですよね(笑)」
GOUKI「DOOBEEISっていう名前を言いだしたのは2009年ですけど、いっしょに音楽をやりはじめたのは2005年くらいから。ずっと、いまの下地となるような活動を続けてきて」
——いまも変わっていないとは思うのですが、DOOBEEIS結成当初のユニット・コンセプトはどんなものでしたか?
GOUKI「俺とHIDENKAは表現の仕方も全然違うんですけど、〈俺らから生まれる化学反応は何なのか〉っていうところを今回作品として完成させた時に見えたのは、〈あたりまえのような世界をおもしろく魅せていく〉っていうこと。メシを喰うこともそうですし、雨が降る日があれば晴れる日もあるっていうのもそう。そういったことをもっとクローズアップしていっても、俺たちならおもしろい表現ができるんじゃないかなって」
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