INTERVIEW(4)――4番バッターばっかりを入れても仕方ない
4番バッターばっかりを入れても仕方ない
――曲順についても訊ければと思いますけれども。まず1曲目の“in my hand”を最初に選んだというのは。
MATSUMURA「大体、前回の1曲目も今回も全員一致で決まったんです。僕ららしいという曲ですね」
――曲順を決めるにあたってはどういうことを考えました?
MATSUMURA「前回と、曲の感じを対にしようというのは考えてましたね。15曲を、前回と合わせたバランスでこのあたりに置こうという。最後はミディアムテンポの聴かせる曲にしたり。2ビートのゾーンが真ん中にあったり」
――同じタイミングで2枚分の楽曲を作ったんですよね。曲の振り分けはどういうふうに決めていったんでしょう?
MATSUMURA「核になる曲っていうのは、やっぱりあるんですよ。全曲可愛いし自信あるんだけど、この曲はみんな好きだろうなっていう。4番バッターばっかりを一方に入れて、渋い動きをするヤツをもう一方に入れてもしょうがないから。そういうバランスで決めましたね、ホワイトボードに書きながら。〈こういう曲はこっちにあるから、この曲はこっちにしようよ〉って決めていった」
――なるほど。15人のチームを作るみたいな感じだったという?
MATSUMURA「まさにそうですね」
未熟さや少年性
――『For staying real BLUE.』というタイトルについても訊こうと思うんですけれども。『Keep on smashing blue,』と今回のタイトルには、それぞれどういう意味合いを託しているんでしょう。
MATSUMURA「〈変わらないために変わり続ける〉というコンセプトが先にあったんですよね。それをどう表現するかというところで、ひとつの文章をふたつに分けて、合わせるとひとつになるというところまでは決まっていたんです。あとは1枚目を録りはじめたくらいに、タイトルを決めようかということになって。みんなで話し合って決めましたね。単語を選んで。〈BLUE〉という言葉は僕らを表現するものでもあるし。そのなかに未熟さや少年性、そういう意味での青い感じもあって。いままでのアルバムでも、青というのは僕らのテーマ・カラーでもあったんで。そういう意味では、僕ら自身をぶっ壊して、新しいものを作ってくという意味合いもあるし。2枚でひとつのタイトルになってますね」
――それが8か月のタームで出て。しかもライヴDVDが付いているという。
MATSUMURA「過剰ですよね。安いと思うんだよなあ(笑)」
――そういう過剰なサーヴィス精神もLAST ALLIANCEらしさである、と。
MATSUMURA「まあ、出し惜しみすることなく、いつも通り全開でやってやったぜ、って感じですね(笑)」