INTERVIEW(4)——ワヤクチャ感を出したい
ワヤクチャ感を出したい
——おもしろいアイデアと、bómiさんのやりたいことが詰まった『Gyao! Gyappy!! Gyapping!!!』が完成して、いま、どんな思いがありますか。
「bómiとしての最初の作品なんで、上手く表現できたなって部分と、もっとこだわれたかなとか課題も見えました。次に活かせるところも見つかったし、あとはライヴで歌うぞって気分です(笑)。少しでも多くの人が、何も考えずに手に取ってくれると嬉しいですね。ジャケットが可愛い、とかでもいいんで」
——恐竜のイラストのジャケットも謎でいいですね。
「これもあと付けだったんですけど、〈Gyappy〉を恐竜にしようと思って頼んで描いてもらったんです。毒っ気もあって気に入ってます(笑)」
——ちなみに、ライヴはどんな編成でやってるんですか。
「ギター、ベース、ドラム、キーボードって形でやってるんですけど、あともうひとりギターを増やしたくて」
——かなり大所帯になりますね。
「ステージで、ワヤクチャ感を出したいんです。まだこれからですけど、何がなんだかよくわからないみたいな感じのライヴを、徐々にできていったらいいなと思ってるんです。お客さんもガンガン歌って〈小龍包ー!〉って叫んだり踊ったりとか、バカバカしいことできたらいいなって。みんなで話してるんですけど、いつかはフレイミング・リップスみたいに、かえるの着ぐるみが出てくるようなライヴがやりたいって(笑)。すでに着ぐるみ要員は見付けてるんです(笑)。最終的には、お客さんも全員舞台に上がっちゃような感じになれたらなって」
——とにかく、音源もライヴも弾けちゃおうってことですね(笑)。
「そうですね。こうやってたくさんの方と関わって音楽を作っていけるなら、ひとりじゃできないバカバカしいことをやりたいし、そういう活動ができたら嬉しいなって」
——bómiさんは、いい意味でのバカバカしさ、楽しさ、おもしろさを追求していくアーティストになると。
「ハイ(笑)。生きてて音楽やるなら、いまの自分がどういうことを考えてるのか、どういうモードなのかを反映しながら、ワヤクチャ感を上手く出していきたいですね。もちろん、それには努力が必要だし、ちょっとずつわかってもらうしかない。こういう時代だからこそ、フッと力を抜けるような音楽があっていいと私は思ってるんで」