プロデューサー・鈴木惣一朗が語る、羊毛とおはな
記憶は定かではないのですが……羊毛とおはなとの出会いは5年ほど前。とあるレコーディングを共にした後日、下北沢で改めて会い、朝まで話しました。変な気負いのない、自然体のふたり。その姿勢に打たれ、ぼくは刺激をもらいました。ふたりは強く、ぼくのこころに残ったのです。
そしていまの彼らは、プロの音楽家として青春期なんだな……と思います。新緑のように初々しい感じ。その感じを、いつまでも忘れないでいてほしい。
『月見草』のプロデューサーとして思うのは、〈やり切った!〉ということ。いちリスナーとしては、〈羊毛とおはな、こうきたか!〉と。とにかく、彼らはよくがんばったと思います。
――さぁ、次は何処に向かおうか?
PROFILE/鈴木惣一朗 a.k.a. WORLD STANDARD
83年にインストゥルメンタル主体のポップ・グループ、WORLD STANDARDを結成。細野晴臣プロデュースでノン・スタンダード・レーベルよりデビュー。 95年、音楽書籍「モンド・ミュージック」でラウンジ・ミュージック・ブームの火付け役として注目を浴びる。 近年は、ビューティフル・ハミングバード、中納良恵、ハナレグミ、羊毛とおはな等の多くのアーティストをプロデュースする一方で、2011年夏に自身の音楽レーベル=Stellaを立ち上げてコンピレーションCDシリーズ『おひるねおんがく』『おやすみおんがく』をリリース。最新作は、10月13日にWORLD STANDARD名義の10作目『みんなおやすみ』(Stella)。10月23日には東京・西早稲田スコットホールにて〈発売記念コンサート~日曜日の教会で みんなおやすみ~〉を開催予定(チケットはe+にて発売中)。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2011年10月19日 18:01
更新: 2011年10月19日 18:01
ソース: bounce 337号 (2011年10月25日発行)
文/鈴木惣一朗