INTERVIEW(3)――ずっとNegiccoでやっていきたいです
ずっとNegiccoでやっていきたいです
Megu「ああ、泥臭さがまだ残ってるんだ」
――ももいろクローバーZもそうなんですけど、ももクロがなんでいい純朴さを保ててるのかっていうと、百田夏菜子さんが静岡から新幹線で通ってるからだと思うんですよね。
Megu「まだ通ってるんですか?」
――そうです。そんな人が〈静岡の田舎の子〉感を残したままリーダーをやってるから、周りがその空気に染まっていって、いい意味で都会ズレしないんですよ。
Megu「ああ、なるほど」
――だから、Negiccoもいつか本格的に東京進出しなきゃいけないのかもしれないですけど、あんまり都会の絵の具には染まらないでほしいし、その自信のなさとか含めてのNegiccoなんですよね。
Megu「ありがとうございます。……それでいいんですかね?」
――大丈夫です! ステージの完成度はすごく高いのに、トークがまったくキャリアを感じさせないのも魅力なわけで。
Megu「豪さんに〈あんまり無理してMCをがんばらなくていいんですよ〉って言われたときに、それもすごい嬉しくて。無理してがんばらなくていいんだって、あれで心の重荷が取れた感じがして」
――あれでステージもぎこちなかったらダメですけど、ステージでキッチリと盛り上げたあとにグダグダのトークなのがほっこりするんですよ。
Megu「ありがとうございます(笑)」
――でも、ステージの完成度はどんどん高まってきてますよね。
Megu「ファンの人たちのおかげです。ファンの人とか、周りのスタッフさんとかがケアとかしてくれるので。ホントにそれだけですよ。自分たちはもちろん楽しんでやってるし、ファンの人たちのために、もっと楽しめるようなことをがんばろうって思ってるんですけど、ファンの人たちが温かく見守ってくれたりしてるから、みんなで盛り上がっていけるんじゃないかって」
――「CROSSBEAT」誌の〈2011年ベスト・ライヴ〉で、ボクはNegiccoのタワレコ新宿店でのインストアライヴを選んだんですけど、いまのNegiccoのライヴって異常な多幸感があるんですよね。いい追い風が吹いてきてるから、メンバーも観客もいま楽しくてしょうがないって感じが伝わってきて。
Megu「嬉しいです。そのすごい楽しいライヴをやったあとに、大阪の梅田のインストアに行ったときに、お客さんが少ししかいなくて(笑)。それですっごい落ち込んじゃったんですけど。大阪でも名古屋でも、いままで行ったことないところも、お客さんをどんどん増やしていかなきゃいけないから落ち込んでちゃダメだなと思ったし。これから、もっといろんなとこに行ってNegiccoの魅力を伝えていきたいなと思ってて。新宿ではあれだけ集まってたから、次は大阪ももっと集まるように、落ち込んでるだけじゃなくてもっとポジティヴに考えようかなって」
――みなさんネガティヴなわけですけど、3人のなかでいちばんハートが強いのは誰なんですか?
Megu「Kaedeちゃんだと思いますね。本人はどう思ってるかわからないですけど」
――いちばん弱いのはどっちですか?
Megu「たぶん、あそこにいる紫の彼女(Nao☆)だと思うんですけど、人に何か言われるのが怖くてTwitterやらなかったり。それでも最近始めたんですけど」
――ブログも一時期、異常に気にしてましたもんね。
Megu「フフフフフ。それも何か言われるのが怖くてやらなかったりとかあったので。でも、やっぱり有名になったらいろいろ言われるじゃないですか。だから、私たちも有名になったんだなって気持ちに切り替えられるようにがんばらなきゃ」
――アイドルって、楽しい以上に大変なことが多い仕事だなとは思ってて。有名税って言葉があるけど、そんな税金を払うほど儲かってないのに有名税の支払いだけはすごく多くて。そんなに有名じゃないアイドルでもそうなんだから、AKB48の頂点に立ったりしたら精神的にはボロボロだろうなって。ネットで検索とかしなくても自分の悪口が聞こえてくるわけじゃないですか。
Megu「そうですね、確かに……。その人をすっごい好きな人もいれば、嫌いな人もいるし。心が強くなかったらやっていけないですよね」
――しかも、AKBみたいに選挙制度があると、ほかのメンバーを応援しているヲタが攻撃してきたりもするわけで。Negiccoも、選挙とか採り入れたら大変なことになりますよ。
Megu「3人しかいないのにどうするんですか! 最下位になったら、めっちゃ落ち込むじゃないですか(笑)」
――選挙でセンター決めたりして(笑)。
Megu「怖い怖い!」
――ちなみに、こうしていい追い風が吹いてきても不安感はあったりします?
Megu「そうですね……やっぱりあります。いま順調なぶん、どっかで落ちたら嫌だなとか」
――また何かあるんだろうな、みたいな。
Megu「何回もそういうことがあったので、そういう心構えはあるんですよ。でもやっぱり、このままずっとやっていきたいですね。いますっごい楽しいので。こういうインタヴューとかも写真撮影とかもすっごい楽しかったので」
――写真を見たら落ち込むかもしれないけど(笑)。
Megu「落ち込むかもしれないですけど(笑)。やってる間はホントにすごい楽しくて。その新鮮な気持ちをずっと継続していけるようにがんばっていきたいなと思いますね」
――いまはもう就職しようとか迷ったりしないんですか?
Megu「いまはまったく。Negiccoでずっとやっていきたいです(キッパリ)。武道館という目標があるので、そこまでいけるようにホントがんばるしかないなって。がんばりどころですね、2012年は。U.M.Uで優勝してチャンスをいただいたので、2011年はホント基盤作りでいろんなことをいっぱいやって基盤を作って、2012年はホントに飛躍できるようにがんばりたいなって思ってます」
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