INTERVIEW(4)――夢は叶う
夢は叶う
――意外と叶うことがありますからね、夢って。
Megu「願ってれば叶いますよね」
――Perfumeが売れる前、取材してたら「武道館でやるのが夢で」とか言ってたんですけど、まず無理だろうなと思ってましたから(笑)。でも、それが叶うわけで。
Megu「そうですね。Perfumeさんが東京ドームでライブやったりすると、すごい勇気もらえますよね。自分たちもほんとにがんばろうって思いますし」
――ただの広島の地方アイドルでしたからね、パッパラー河合プロデュースの。何がどうなるかわかんないですよ。Negiccoもあと1年ぐらいで、ボクなんか口も利いてもらえない存在になる可能性もあるわけですから(笑)。
Megu「いや、そんなことないです! これからもお願いしますよ! いまはももクロさんの勢いがすごくて、一昨年まで路上でやってたらしいじゃないですか。それが横アリだなんだって、1~2年でこんなガラッと変わるんだなと思って」
――そうですね、一昨年のクリスマスに日本青年館でやるのが無茶だって言われてたのが、1年でたまアリになっちゃいましたからね。
Megu「たまアリで物販に2時間半並びましたよ!」
――スケジュールの都合でライヴは観れないのに。
Megu「グッズだけでも欲しいから」
――しかし、Meguさんはほかのアイドルも好きですよね。
Megu「大好きなんですよ!」
――この前も、でんぱ組inc.とラフォーレ原宿で共演したとき、物販でアピールしまくったらしいですね。
Megu「はい、〈でんぱ組さんの“くちづけキボンヌ”が好きです!〉って。トマパイさんとかもすごい好きですし、ももクロさんもメチャクチャ好きで」
――ライヴァル的な視点もあるんですか? それとも普通に可愛いな、みたいな感じで?
Megu「やっぱりアイドルが好きなので、可愛いとかって目線で見ちゃいますね。でも、たまにももクロさんが載ってる雑誌にNegiccoもちょっと載ってるときがあったりして、アイドルとして近いようなんだけど、さいたまスーパーアリーナみたいに物販でも並んだりすると、遠いなって思っちゃうんですよ。そういう距離があるので。それはちょっと切ないですね……。タワレコさんのライヴが成功した後とかに、〈ももクロと共演できる日も近いんじゃないの?〉みたいなことをすごいたくさん言っていただいたんですけど、現実を知っちゃうと遠いよなって思っちゃって……」
――Negiccoはそこは気にせず、地道にやっていけば大丈夫ですよ。
Megu「……ホントですか? 地道すぎてもう9年経ったんですけど、大丈夫ですか?」
――9年の結果がちゃんと出て、いまはライヴを見た人がみんなファンに転ぶぐらいにはなってますから。
Megu「だったらいいな……。自信がないので、うんとは言えないんですよ(笑)」
――ダハハハハ! ホント自信だけは持てないですよね。
Megu「すみません……」
――この前、新潟のトークライヴに来た元レスラーのマッスル坂井(*)さんが、〈Negiccoの髪の短い子があれからずっと気になって検索したいのを我慢てる〉ってTwitterでつぶやいてましたよ。
*〈プロレスの向こう側〉を表現するプロレス興行「マッスル」を主催。2010年10月に引退するも、2030年には次回「マッスル」を開催する予定
Megu「……髪の短い……私ですか?」
――あなたしかいませんよ(笑)。
Megu「……ホントですか?」
――雑誌でも特集されるぐらいにブレイクした後、故郷の新潟で家業を継いだ人なんですけどね。
Megu「……すいません。ありがとうございます(笑)。でもなんか、容姿に自信がないっていうのは、Negiccoの他のふたりが可愛いから……でも、私が真ん中にいるんで……。MCも、しゃべんなきゃしゃべんなきゃって思っちゃったりすると空振って、空回っちゃって失言しちゃったりとか……」
――でも、そんなにヤバい失言はないですよね?
Megu「NHK FMさんでタワレコさんの話をしちゃったりとか……」
――それぐらいなら問題ないですよ!
Megu「そのあと、〈大手レコード店って言ってください〉って言われて、〈すみません!〉みたいな感じで」
――T-Paletteの会見のときもNao☆さんが「取り返しのつかないことを言っちゃった……」って落ち込んでて、何かと思ったら「タワレコさんでHMVさんの名前を出しちゃったから」って、そんなの全然関係ないのに(笑)。
Megu「……そうなんですか?」
――ヴィジュアル面で言うと、最近は髪型を変えて好評じゃないですか。
Megu「そうなんですよ! ありがたいことに」
――これで、少しは自信が出てきました?
Megu「そうですね、みなさんから直接言われると自信になります。ホントは切るつもりなくて。ちょうどNao☆ちゃんが前髪を伸ばしはじめたんですよ。だから私、切ったらどうなるんだろうって思って切ったのがきっかけで、意外と評判がよくて」
――しかし、よくそんな外見に自信がない人がこの世界に入って、ここまで続けてこられましたよね。
Megu「そうですよね……。自分でも不思議なんですよ。でも、やっぱり好きでやってるんで。やってるときはいちばん楽しいですよね。その感覚を味わっちゃうと、どうしても抜けられないっていうか。これを仕事としてやろうと決めた日からずっと、毎回毎回楽しいですね」
――自信が持てなくなった原点とかあったんですか? デビューした頃にいろいろ言われたりとか。
Megu「ああ、どうだろう? ヘコむ原因は、横のふたりを見て私がいちばん可愛くないなって(笑)。写真写りひどいなとか。もっとがんばろうとか」
――ぶっちゃけた話、最初にNegiccoのCDを買ったとき、みんな可愛くないと思ったんですよ。
Megu「そうですよね(笑)」
――それがちゃんと可愛くなったっていうのがすごいなって。
Megu「そのときは見られる意識も全然なくて、そのままでいいや、みたいな。お化粧も全然がんばらなかったし」
――ホントにただの田舎の子でしたもんね。
Megu「眉毛ボサボサで、唇はリップ塗ってればいいや、みたいな感覚だったので。それがだんだん人前に立つことによって、見られてる意識が強くなって、髪型を変えたりとか、メイクもちょっとがんばろうとか。そういうのがきっかけで、どんどん生まれ変わっていったりしたんですけど。最近、TVとか出る機会が増えていったので、もっと可愛くならなきゃって意識がすごい強くなって。みんな可愛いじゃないですか」
――〈年齢的にもアレだし、私はどうすればいいんだ〉と。
Megu「そうなんですよ。最近お化粧が乗らなくなったなとか心配になってきて(笑)」
*ここでKaedeにバトンタッチ! 次週の更新をお楽しみに!