INTERVIEW(3)――誇れるファンの方ばかりです
誇れるファンの方ばかりです
――自分で自分を誉めてるんですね。
Nao☆「たまにやったりします」
――そうすると、ちょっと変わります?
Nao☆「ちょっとテンション上がります(笑)」
――言霊っていうか、自己暗示の効果はありますからね。
Nao☆「プラス思考の人は成功するって聞いたことがあるので。でも、Negiccoってマイナス思考じゃないですか。それを周りの支えてくださる方がプラスに持っていってくれるから、なんとかもってるのかなっていう気がします」
――3人みんなマイナスですからね。
Nao☆「自信がなくて(笑)」
――すごいですよ、このキャリアでこの自信のなさは。
Nao☆「昨日のU.M.Uだってすごい緊張したんですよ! 曲の最後、みんなで間違えて、〈せーの!〉で終わったんですよ」
――前回の優勝者なのに(笑)。
Nao☆「すごい恥ずかしかったんですけど、それがNegiccoなのかなって思っちゃって。完璧がないのがNegiccoなのかなって」
――それでいいんですよ。トークの不安定さとか、全部含めてのNegiccoだから。ちなみにMeguさんはヴィジュアルに自信がないっていう話の流れで、〈横の2人が可愛いから私は自信がない〉って言ってましたよ。
Nao☆「……何言ってんですかね? あとでトイレに呼び出しましょうか(笑)」
――〈バカにしてんのか、コラ!〉と(笑)。
Nao☆「本当に自信ないですよ、顔とかも……。芸能人さんって何しても綺麗だし、どんなメイクしてもどんな洋服着ても可愛いし……」
――バニラビーンズと初めて会ったときの、あのオドオドっぷりはすごかったですもんね。汗びっしょびしょになって、「細い! 綺麗! 私たち、並ぶの無理!」って(笑)。
Nao☆「ホント美しすぎて……。見てて飽きないんですよ。〈なに、この完璧さ!〉みたいな感じで。バニビさんがあんまりスタイルいいから、私、大根とかカブに見えちゃうんじゃないかなと思って」
――ネギじゃなくて(笑)。徐々に自信持てるようになった部分はあるんですか?
Nao☆「最近すごく思うのが、いままではがむしゃらにやってきたけど、最近はどんなに知らない方でも、お客さんがあっという間に楽しんでくださるようになったのがわかって。その連鎖がすごくうれしいです。やっぱりNegiccoファンから出てる温かさと、礼儀正しかったり、常に周りの方に迷惑がかからないように、迷惑がかかったらそれがNegiccoのマイナスになっちゃうとか、ファンの方がいろいろ考えてくれてて。だから、ファンの方はすごく……誇れるファンの方ばっかりなんです」
――すごい幸せな空間ができてますよね。やってる側も楽しそうだし、お客さんもすごい楽しそうだしで、最近のNegiccoのライヴの多幸感って異常ですよ!
Nao☆「ホントですか? やってても温かい感じがするんですよね。全然居づらくない、〈こんなとこでやらなきゃいけないの?〉っていう空間じゃなくて。でも、それはどんなときでも、どんなに楽しんでくれてないお客さんがいても、〈せっかくここにいるんだから、楽しんでもらわなきゃ悔しい!〉っていう気持ちでずっとやってきたんですよ。〈楽しんでくれてないから、今日はこんなんでいいや〉とかじゃなくて、どんなお客さんでも、どんなに楽しくない表情してても、最後にはいっしょに楽しんでくれてるっていう空間を、短い時間でも作りたいって思ってやってきました」
――大変なときもあるわけですよね、ラインダンスを誰もやってくれないとか。
Nao☆「最初の頃は、自分たちだけで楽しんでるから、やめようかってなってたんですよ。結局、自分たちでしかやってないじゃんって。でもそれがだんだん連鎖していって。ラインダンスを作ろうと思ったきっかけも、私があるグループさんにハマッたときに、隣のお客さんと手を繋ぐっていうのがあって。知らない人とライヴ中に触れ合って、知らない人と友達になれて、イェーイ!みたいになれるっていうのが楽しくて、Negiccoにもそういう空間がライヴ中にできたらいいなと思って、ラインダンスを始めました」
――ボク、全然知らない人にTwitterで〈Negiccoのライヴに初めて行くんですけど、何か必要なものありますか?〉って訊かれたから、〈ラインダンスを照れずにやる勇気〉って答えましたよ。
Nao☆「ホントそうですよね。あれを最後までやれたお客さんは、ホントにみんな満たされた顔してるっていうか、Negiccoそっちのけでホントに楽しんでるっていう(笑)」
――あの異常な一体感はすごいですよ。楽曲の完成度と重なって。ボクは意地でも参加しないですけど(笑)。
Nao☆「観てるのが好きなんですか?」
――絶対あの輪には入らないですけど、客観的に見ていい世界だと思いますよ。
Nao☆「いつか豪さんも(笑)」
――誘われるたびに逃げてますけど(笑)。でも、あの光景がいまのNegiccoを象徴してると思いますよ。
Nao☆「いい曲ですから。1回お蔵入りになったのに、すごくいい曲だなって思います」