aiko 『時のシルエット』

aikoが2年3ヶ月ぶりのニューアルバム『時のシルエット』をリリースする。
キャリアを重ねてきたからこそ自らの想いをより強く楽曲へと注ぎ込むことができるようになったという本作には、
自身の人間像がこれまで以上に色濃く投影されている。
aikoだからこそ描けるラヴソングの数々に、多くの人が胸焦がすことになるだろう。

｢今回のアルバムは今の気持ちをより強く言葉にできたので、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　すべてが自分自身だなぁって思えたんです｣

　｢アルバムを出したいって気持ちはずっとあったんです。
常に曲は作っていましたし。でもベストアルバムやDVDを出させてもらったり、
ツアーをやらせてもらったり、いろんなことが重なっていたので、
気づいたら2年3ヶ月ぶり! 時が経つのは早いですねぇ(笑)｣

aikoにとって10枚目となるニューアルバムがついに完成した。
タイトルは『時のシルエット』。
印象的なその言葉には、本作の内容を象徴する彼女の強い想いが込められている。


｢今回のアルバムでは今の気持ちをより強く言葉にして
ちゃんと一つ一つの曲にできているから、すべてが自分自身だなぁって
すごく思えたんです。
毎日を過ごして行くと自分のシルエットってどんどん変わっていくでしょ？　
肩が落ちてる日もあれば、軽快に走っている日もある。
そういういろんなシルエットがこのアルバムには曲として入っているんですよね。
なので、タイトルを『時のシルエット』にしました｣


　aikoはこれまでも日々の中で沸き上がった様々な感情を真っ直ぐにメロディや歌詞として紡いできた。
それはつまり彼女の歩み全てが<時のシルエット>を刻み続けてきた歴史であると言ってもいいはずだ。
だが、本作に込められた想いの強さや深さは明らかに今までよりも熱量を増している。
音楽、引いては生きることに対して、より真剣に向き合うaikoの姿が感じとれるのだ。


｢それは自分でもほんとにそう思う。こうやって10枚目のアルバムまで出すことができたのもそうだし、
ライヴを続けてこれたこともそうだし、同じことをやり続ける大切さをあらためて感じてるんです。
で、そこに自分はちゃんと立ち向かうことができるのかって思うとドキドキしてきちゃうときもあって。
年月を重ねてきたことでのプレッシャーっていうのもあるから、色々立ち止まってしまう事もある。そ
うなるともう生きてること自体がすごいことやなって思うし、1曲1曲をより大切に作りたいと思うようにもなる。
だから自分でも変わってきたなって思う歌詞が出てきたりするようにもなったんです｣

想いの強さゆえに｢重くないかなってちょっと思っちゃうんですけどね(笑)｣とaikoは心配するそぶりを見せていたが、それはまったくの杞憂だろう。彼女の言葉ひとつひとつは新たな息吹を感じさせるサウンドメイクとあいまって、
心地良く聴き手のカラダへと染みわたっていく。


｢ガラッと変わる感じではないんですけど、プロデューサーもアレンジャーも
ずっと同じメンツでやっているので、少しずつ新しいことをやっていこうっていう想いはあるんですよね。
みんな好きなものが分かり合えてるから、それが今回もいっぱい反映されてると思います｣

｢楽曲の世界観も濃くなったし、クオリティも上がってると思います。憑き物が取れた感じはあるかも(笑)。
<やってやる!>っていう心意気で作ったアルバムだし、そのパワーが聴いてくれる人にも届けばいいなって。
<そうだ、そうだ! 俺らもがんばろう!>って思ってもらえると嬉しいです｣


収録されるのは“向かいあわせ”、“恋のスーパーボール”、“ホーム”、“ずっと”を含む全13曲。
<あなたのいない世界にはあたしはいない>というフレーズが胸を打つアルバムのリード曲“くちびる”。
｢曲を作ったときのイメージをそのままタイトルにした｣という3拍子のドラマチックなラヴソング“Aka”。
｢悲しい歌詞なんだけど飛び立ちたいっていう気持ちが詰まった曲です｣という“白い道”。
4月に無くなってしまったという思い出のスタジオのピアノでサビを作ったという“クラスメイト”。
｢この曲を聴くと、好きな人が自転車をこいで長い坂を上ってくるっていう歌詞通りの景色が浮かぶんですよね｣
という“自転車”……など、様々なシチュエーションの中でまっすぐな想いがほとばしる曲たちは、
きっと聴き手にとっての毎日をカラフルに彩ることになるだろう。


｢曲としては明るいものも入ってるけど、今回はどの曲もせつなさがあるかもしれないですね。
相変わらず1対1で届けたいなって思うアルバムになったので、これからの季節、いい意味でみんなが
この作品に振り返ってくれたら嬉しいなって思います｣


7月からは全国ツアー<Love Like Pop vol.15>もスタート。
各地でaikoがどんな<時のシルエット>を描き出すかが今から楽しみだ。


｢今回はありがたいことに公演数も多いので、
いっこいっこ楽しむことで自分も成長していけたらなって思ってます!｣

■New Album……『時のシルエット』6/20 on sale!

■SONG LIST

01.Aka

02.くちびる(※｢伊藤園 カテキンジャスミン茶｣CMソング/日本テレビ系｢スッキリ!!｣6月テーマソング)

03.白い道

04.ずっと(※フジテレビ系ドラマ｢蜜の味～A Taste Of Honey～｣主題歌)

05.向かいあわせ(※映画｢ダーリンは外国人｣主題歌)

06.冷たい嘘

07.運命

08.恋のスーパーボール(※2011年｢カルピスウォーター｣CMソング )

09.クラスメイト

10.雨は止む

11.ドレミ

12.ホーム(映画｢阪急電車 片道15分の奇跡｣主題歌)

13.自転車

■LIVE…… aiko Live Tour｢Love Like Pop vol.15｣

7/13(金)川口総合文化センターリリア

7/18(水)、19(木)、21(土)都 NHKホール

7/25(水)広島県芸術ホール

8/1(水) 長良川国際会議場

8/8(水)、9(木)名古屋国際会議場センチュリーホール

8/14(火)神戸国際会館こくさいホール

8/20(月)倉敷市民会館

9/7(金)新潟県民会館

9/9(日)本多の森ホール

9/11(火)オーバード･ホール

9/16(日)リンクステーションホール青森

9/18(火)仙台サンプラザホール

9/24(月)松山市民会館

9/26(水)アルファあなぶきホール

9/30(日) NHKホール

※10月以降のスケジュールはHPにて。

■ PROFILE…aiko(アイコ)

75年大阪出身の女性シンガーソングライター。
98年にシングル“あした”でメジャーデビュー。
女性の恋心を綴った歌詞とポップなメロディが幅広いファンの心を掴み、圧倒的な支持を得ている。