INTERVIEW(2)――ちゃんとした感性がある人
ちゃんとした感性がある人
――クニモンドさんから〈都会的な声〉という点が挙がりましたけど、DORIANさん、Kashifさんから見た一十三十一の魅力ってどんなところでしょう?
DORIAN「そうですねえ……全体的に良いんですよ(笑)」
一十三十一「うわっ、ざっくり(笑)」
DORIAN「(笑)。初めて観たのは、TVKの〈SAKU SAKU〉って番組に出ていたときで。そのときに歌っていた“GO NO GO”っていう曲も良かったんですけど、しゃべってる感じとかもなんかいいなあって。それでアルバム『Synchronized Singing』を買いに行き、さらにいいなあと」
Kashif「僕は……すごくちゃんとした人だと思いました」
一十三十一「えー、なにそれ(笑)」
Kashif「ちゃんとした感性がある、ちゃんとした方向に感性が向いてる人だなあって。〈ちゃんとした〉ってすごく重要なことだと思うんですよね。自分もいままで女性ヴォーカルの人と作業することって何回かあったんですけど、自分の印象ではなかなかそういう方も少なくて」
DORIAN「僕とKashifさんの総評的には全体的にちゃんとしている人(笑)。ちょっと狂ったことをやってすごいって思われるのは簡単だけど、そういうことじゃなくて、真っ直ぐにってことだよね」
一十三十一「DORIANくん、Kashifくんと私のセッションは、今回のアルバム以前にもあって。JINTANA & EMERALDSのJINTANAくんていうのがあるシャンプー・ブランドの映像のクリエイティヴ・ディレクターをしてたんですけど、彼の企画で音楽をDORIANくんとSTRINGSBURN(Kashif)、私がちょっとしたフェイクとナレーションを入れたCMを作ったんですね。そのときは、お互い会って作業はしてないんですけど」
Kashif「その直後ぐらいにEMERALDSが始まって、よく連絡を取るようになって」
一十三十一「今回、Kashifくんとは“サマーブリーズ '86”という曲でデュエットしてるんですよね。私、デュエットって一十三十一名義では初めて。この人とデュエットしたいなあっていうアイデアがなかったんです。でも、今回はKashifくんと歌いたいなあって。Kashifくん的にも歌うのは初めて?」
Kashif「PAN PACIFIC PLAYAのコンピで1曲だけ歌ったことがあるんだけど、それこそ“Summer Breeze”(アイズレー・ブラザーズ)のカヴァー。でも、ヴォーカル・ブースにちゃんと入って歌ったのは今回が初めてで。大変恐縮です」
一十三十一「声の相性がすごく良かった」
Kashif「慣れてないことをやることになって……がんばりました!」
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