グループを振り返るWONDERな7枚
『The Wonder Begins』 Seoul(2007)
当時14歳だったソヒとヒョナ(現・4MINUTE)に拙さは微塵もなし。ヒップホップをベースにした活動曲“Irony”で見せた本場仕込みさながらのアグレッシヴなパフォーマンスも、韓国のガールズ・グループでは革新的だった。しかし、時代が彼女たちに追いつくのはもう少し先のこと。*久保田
『The Wonder Years』 Seoul(2007)
レイト80s風のダンサブルなナンバー“Tell Me”で巻き起こした一大シンドロームを経ての、初のフル・アルバム。フィリー、ディスコ、モダンなR&Bなどソウルフルなスパイスをあれこれと塗したパク・チニョンのソングライティングも冴え渡る歴史的な一枚。*久保田
“So Hot” JYP/Loen(2008)
表題曲はエレガントさとバッド・ガール感を絶妙にクロスオーヴァーさせたシンセ・ポップ。シモンズ風シンセ・ドラムが印象的な“You're Out”共々、見えてくる風景は豹柄タンクトップのお姉さんたちが闊歩するアーリー80sのダウンタウンか。*久保田
『The Wonder Years-Trilogy: Nobody』 JYP/Loen(2008)
タイム・トラヴェルはまだ続き、活動曲“Nobody”では60s風ソウル・ポップとシュープリームスさながらの衣装に衣替え。50公演近くに及んだ全米ツアーの後、同曲の英語ヴァージョンのUS盤シングルもリリースされ、ビルボードTop100入り! *久保田
“2 Different Tears” JYP/Loen(2010)
韓国とUSで同時にリリースされたシングルで、ヘリム加入後初のレコーディング作品。ここでもまだレトロ路線は継続中で、70sをコンセプトにしたヴィジュアルに。ノスタルジックなエレポップを乗せた、〈チャーリーズ・エンジェル〉をパロったPVもカワイイ。*加藤
『Wonder World』 JYP/Loen(2011)
韓国に戻り、例の路線からも脱却してのフル・アルバム。 バウンシーな“G.N.O.”や韓国のヴェテラン歌手であるシン・ジュンヒョン〈美人〉をリメイクした“Me, In”の制作にイェウンが関与していたり、メンバー内のデュエット曲やSAN-Eが参加したヘリムのソロを収めたりと、サウンド含め新たなアプローチがなされている。*加藤
『Wonder Party』 JYP/Loen(2012)
6月にリリースされたばかりの最新ミニ・アルバム。〈好きに作りな〉と社長から言われたそうで、前作に続いてユビンやイェウンが手掛けた楽曲(M.I.A. ×リアーナ風味の“R.E.A.L”がイイ!)も収録され、全体に現行USアーバン寄りのサウンドだ。イェウンの前カレ話をネタにした“Gilrfriend”が切ない。*加藤
カテゴリ : インタビューファイル | タグ : K-POP
掲載: 2012年07月18日 15:00
更新: 2012年07月18日 15:00
ソース: bounce 346号(2012年7月25日発行)
ディスクガイド/加藤直子、久保田泰平