インタビュー

JYPエンターテイメントの仲間たちもついでにチェック!

 

WONDER GIRLSが所属するJYPは、SMやYGと並ぶ韓国3大芸能事務所のひとつ。歌手/プロデューサーのパク・チニョン(J.Y.PARK)とホン・スンソン(現CUBE代表)が97年に設立し、ボーイズ・グループのgod、先駆けて海外進出を果たしたRAINをトップスターに育てて名を上げる。現在は日本デビュー済みの2PMや2AMを筆頭に7組が在籍。昨年はその所属アーティストが一堂に会した〈JYP NATION〉を初めて日本で開催し、今年も8月に行われることが決定している。さらに製作から関与し、2PMのテギョン&ウヨン、MISS Aのスジがメイン・キャストを務め、サントラもプロデュースしたドラマ「ドリームハイ」(続編もあり!)も注目を集めるなどトピックは尽きない。そんな、目が離せないJYPの面々を紹介!。

 

▼関連盤を紹介。

左から、JYP NATIONの2011年のシングル『This Christmas』(ARIOLA JAPAN)、2011年のサントラ「ドリームハイ」(ワーナー)、2PM+2AM 'Oneday'のニュー・シングル“One day”(ARIOLA JAPAN)

 

【J.Y.PARK】

 

JYPの社長でもあるJ.Y.PARK=パク・チニョンは、歌手として90年代にデビュー。JYP立ち上げ後の2003年には海外でプロデュース業に励むべくLAへ渡り、メイスやウィル・スミスらの楽曲を手掛けたほか、日本人ではAIやSMAPへ曲提供している。自社もののプロデュースがメインなのはもちろんだが、今年はYG所属のSE7ENの楽曲でペンを取り、話題となった。またアーティストとしてもダンス・チューンのみならずアダルトなミッド~スロウでも魅せるR&B作品を5月に発表したほか、最近韓国で公開された映画に初主演するなど、いまなお活動の幅を広げる姿勢はアッパレ!

 

▼関連盤を紹介。

左から、ウィル・スミスの2005年作『Lost And Found』(Interscope)、パク・チニョンの2012年のミニ・アルバム『Spring』(JYP/Loen)

 

【RAIN】

 

2002年にデビューした彼は、〈野獣アイドル〉の先駆けと言える(?)パワフルなダンスと歌、モムチャン(鍛えられた美しい身体)ぶりで人気を博したJ.Y.PARKの一番弟子的な存在。2006年にはアジア人初のマジソン・スクエア・ガーデン公演を、2007年には韓国人歌手では初の東京ドーム公演を実現するなどスター街道をばく進。その後JYPと円満に袂を分かち、自身で事務所を立ち上げるが、2010年に同社はJYP傘下となる。

 

▼関連盤を紹介。

RAINの2004年作『It's Raining』(YBM Seoul)

 

【LIM JEONG HEE】

 

昨年の〈JYP NATION〉で聴かせた物凄い声量が日本の観客を圧倒した彼女は、〈韓国の福原美穂〉と言えそう。2005年にデビューし、ソウル/R&Bがルーツの黒い歌唱で注目を集める。アウトキャストの後ろ盾でUS進出も予定されていたが、夢の途中。先日12年間在籍したJYPとの契約を満了している。

 

▼関連盤を紹介。

イム・ジョンヒの2011年のミニ・アルバム『Golden Lady』(JYP/Loen)

 

【SAN E】

 

〈韓国のSEAMO〉といったスタイルの、JYP初のラッパー・SAN E。老若男女が楽しめる曲を、という意識のもと、ポップに振り切れたサウンドでコミカルにラップする姿が印象的だ。PVもユニークで楽しいものが多い。JYPの仲間も多数参加した初のミニ・アルバム↓は、社長ではなくセルフ・プロデュース!

 

▼関連盤を紹介。

SAN Eの2010年のミニ・アルバム『Everybody Ready?』(JYP/Loen)

 

【JOO】

 

2008年にデビュー。17歳にして情感溢れるバラードを披露した彼女は、その後改めて練習生として過ごし、昨年『Heartmade』でカムバック。2PMのチャンソンも出演したPVが衝撃的なリード曲、〈悪い男〉が話題となる。今春、SUPER JUNIORのイトゥクとの愛らしいアップ“Ice Cream”で新たな一面も披露。

 

▼関連盤を紹介。

JOOの2011年のミニ・アルバム『Heartmade』(JYP/Loen)

 

【2AM】

 

新グループ結成に向けてのJYP練習生による過酷な訓練を追った韓国のTV番組「熱血男児」で選ばれた面々(チャンミンを除く)から成る4人組ヴォーカル・グループ。2008年にデビューし、2010年に〈死んでも離さない〉が大ヒット。同曲で昨年日本デビューを果たした。ひたすら直立不動でバラードを歌うのかと思いきや、実は踊ったりするライヴもイイ感じ。個々で俳優活動を行うメンバーもいるなか、チョ・グォンはダンス・チューンを満載したソロ初作を発表したばかり。

 

▼関連盤を紹介。

左から、2AMの2012年のミニ・アルバム『F.Scott Fitzgera-ld's Way Of Love』(JYP/Loen/ARIOLA JAPAN)、チョ・グォンの2012年のファースト・アルバム『Jo Kwon Vol.1』(Big Hit/JYP/Loen)

 

【2PM】

 

↑の兄弟グループとなる、同じTV番組で生まれた6人組。本国での人気はもちろん、日本でもすでにホール・ツアーや武道館6日間公演を成し遂げるなど確固たる地位を築いている。最近日本では2AMと合わせた〈Oneday〉絡みの動きが増え、初のドキュメンタリー映画やシングルの発表、TVの冠番組も持つなど活動の幅を広げている。みずから曲制作を行うメンバーもおり、その筆頭のジュンス(JUN.K)は昨年ソロ曲を発表しているが、正式なソロ・デビュー第1号となったのは、特に社長から期待をかけられているウヨン。先日童顔キャラを払拭するセクシーなフィジカル作をリリースした。

 

▼関連盤を紹介。

左から、2PMの2011年作『REPUBLIC OF 2PM』(ARIOLA JAPAN)、チャン・ウヨンのファースト・ミニ・アルバム『23, Male, Single』(JYP/Loen)

 

【MISS A】

 

WONDER GIRLS加入前のヘリムもいたSISTERSとして中国で活動していたフェイとジアの中国人2名に、韓国人メンバーを加えた4人組ガールズ・グループ。2010年にデビューし、昨年の初アルバム発表後に中国でもリリースした。末っ子のスジ(17歳)はドラマや映画への出演を通していまかなりホットな人気を得ている。

 

▼関連盤を紹介。

MISS Aの2012年のミニ・アルバム『Touch』(JYP/Loen)

 

【JJ PROJECT】

 

ロッキッシュなエレクトロ・ヒップホップ(タイトルもナイス!)を披露したシングルを引っ提げて今年お目見えしたばかりの、JBとJr.によるボーイズ・ユニット。韓国ではダンス・デュオというのも珍しく、どんな活躍を見せるか期待大だ。ちなみにJr.の本名はパク・チニョン(よってJr.)!

 

▼関連盤を紹介。

JJ PROJECTの2012年のファースト・シングル『Bounce』(JYP/Loen)

カテゴリ : インタビューファイル | タグ : K-POP

掲載: 2012年07月18日 15:00

更新: 2012年07月18日 15:00

ソース: bounce 346号(2012年7月25日発行)

文/加藤直子

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