インタビュー

INTERVIEW(3)——ちょっとダサイくらいのトラックがカッコイイ

掲載: 2012年08月08日 17:59

更新: 2012年08月12日 19:30



ちょっとダサイくらいのトラックがカッコイイ



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――このアルバムって意識をどこか遠くに飛ばしてくれる力も強いんだけど、なにげない日常生活にすっと溶け込んでくる親しさもある。近所を散歩するときなど、いろんな場所で活用できて楽しいんです。

MAYUN KIKI「前作は、瞑想するとき使うのに合ってたかもしれないけど、今回はそうさせないようにしたかった。ヒーリング音楽に使おうと思っても、ウトウトしていたら目が覚めちゃったみたいな」

――眠りを覚ますヒーリング音楽(笑)。

MAYUN KIKI「なんか裏切っちゃおうかな、と思って。以前、スペアザさんとやったときも(SPECIAL OTHERSのコラボ・アルバム『SPECIAL OTHERS』収録の“イヨマンテ ウポポ”に参加)、〈川で鮭採ったりするような生活をしてると思ってた〉って言われたんですよ。いやいや、そんなわけないでしょって」

HISAE「大変そうな暮らしだね(笑)」

REKPO「山に、川に、カムイに、熊に――常に森羅万象の神に感謝してっていうようなね。まぁ、神様には感謝してるけど(笑)」

RIMRIM「私服はそんな感じなんだ~って驚かれまますから」

MAYUN KIKI「ライヴ終わって会場出ると、〈え~!!〉って言われたりして。〈え~!!〉じゃないだろう」

REKPO「〈裸足で生活してるんですか?〉とかね」

HISAE「そんな仙人みたいな生活できるんだったら、やってみたいよね(笑)」

――その眠らせない音楽ってことは今回〈踊る音楽〉的な要素が強まったとも言える?

MAYUN KIKI「これまでもクラブでウコウを流してもらったりして、気持ちいいって言ってもらってたんですが、アイヌの音楽はいっしょに歌ったり踊ったりするのが楽しいんで、それをわかってもらうには踊って楽しい要素を入れたいと。しかもそれをダサくしてってお願いして」

――ダサくして?

MAYUN KIKI「いなたいトラックを作って、ってOKIさんにお願いしたんです。“Kane Ren Ren”なんてかなりいなたくなっていたでしょ? 〈ちょっとダサくない?〉みたいなトラックでやったほうがカッコイイんじゃないかと」

――ベースが効きまくったアレンジでくる、なんて予想もできたけど。

MAYUN KIKI「ううん。たぶんね、それって私の音楽的な好みなんですよ。ヘンにクリエイティヴにしちゃうよりは楽しいかなと」

――なるほど。このアレンジだと、ずっと長持ちしそうな気がする。

REKPO「うん、飽きない。飽きてもらっちゃ困る(笑)」


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インタヴュー・文/桑原シロー 写真/森 孝介