インタビュー

愛されボーイズの繋がりピープル――(1)



ズットズレテルズ 『第一集』 redrec(2009)

ショウ/ハマ/レイジが所属する高校の同級生軍団。OKAMOTO'Sより先に〈驚異の10代バンド!〉と、ストレンジな音楽性と共に話題となった。〈閃光ライオット〉への出場を機に注目度を上げていた2009年に解散。しかし2012年、〈JAPAN JAM〉出演のために復活している。さて今後は……? *加藤

 

『モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤』 ソニー(2011)

映画「モテキ」の主人公が企画&選曲したら……というコンセプトで作られたコンピ。岡村靖幸のファンを公言するOKAMOTO'Sは、“どぉなっちゃってんだよ”を持ち前のファンク・マナーと、それを崩そうとするやんちゃなアレンジでカヴァーしている。はちきれんばかりの演奏に痺れます。 *岡村

 

THE BOHEMIANS avecムッシュかまやつ 『THE SPIDER BEAT』 フォーライフ(2012)

THE BOHEMIANSと制作した本作でも顕著なように、ムッシュは若手とも積極的に交流するリベラルなロッカー。OKAMOTO'Sがハコバンを務めたイヴェントで共演した際は、“バンバンバン”“あの時君は若かった”などをメドレーで披露した。「対等に接してくれて嬉しかった」とはハマの弁。 *岡村

 

黒猫チェルシー 『HARENTIC ZOO』 ソニー(2012)

同時期にデビューし、同い年という共通点もあってか仲良しの両バンド。互いに切磋琢磨する良きライヴァルといったところか。2012年は2度も〈バトルオブスピリッツステゴロファイティングマッチマスターオブビースト〉なる2マン・ツアーを開催。何かいつも楽しそう! *加藤

 

SIMI LAB 『Page1: ANATOMY OF INSANE』 SUMMIT(2011)

ヒップホップ・シーンで熱い注目を集める相模原のこちらのクルーも、かねてより交流のある同世代。レイジが彼らのイヴェントでDJしたり、MA1LLがOKAMOTO'Sのツアー・グッズやタワレコで配布中の〈タワーのおかず〉をデザインしたり。音楽でも絡んでほしい! *加藤

 

The SALOVERS 『珍文完聞 -Chin Bung Kan Bung-』 EMI Music Japan(2012)

ズットズレテルズと同じ2009年の〈閃光ライオット〉に出場。オルタナ・ロック寄りの彼らとOKAMOTO'Sとでは音楽性こそ異なるが、屈託なくルーツに向き合う無邪気な姿勢に共感できるのか、普段からメンバー同士は仲良しなのだそう。 *岡村

 

Base Ball Bear 『新呼吸』 EMI Music Japan(2011)

同じ事務所であるBase Ball Bearの小出祐介とは、先行シングルにもなった“青い天国”の歌詞を共作しているが、〈まさかのやれちゃう感じ?〉〈だりぃ、だりぃ、だりぃ〉といったライトでイマドキ(?)な表現が、ギター・ロックで壮大な世界観を描くBase Ball Bearとは一味違っているのもおもしろい。 *岡村

 

ラキタ 『フライングロック』 TUFF BEATS(2011)

ズットズレテルズで活動を共にしている彼も、ソロでCDデビュー済み。バンドでの音とはまるで違い、父親でもある故どんと(ボ・ガンボス)の血を受け継いだヒューマンでオーガニックな歌を聴かせている。音楽に真っ直ぐ向き合うひたむきさは、OKAMOTO'Sの面々と同様に眩しい。 *岡村

 

雅-MIYAVI- 『WHAT'S MY NAME? e.p.』 EMI Music Japan(2011)

彼の初作に収録された“WHAT'S MY NAME?”を、日向秀和(ストレイテナーほか)や吉田一郎(ZAZEN BOYS)ら日本屈指のベーシストを招いて各々とセルフ・リメイクしたナイスなEPに、ハマもお呼ばれ。ベースっぽくギターを弾く主役とのスラップ対決が聴きもので、弦をベッチベチしたタイトなプレイに痺れる! *加藤

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年01月09日 17:59

更新: 2013年01月09日 17:59

ソース: bounce 351号(2012年12月25日発行)

文/岡村詩野、加藤直子