INTERVIEW(3)――自画自賛!
自画自賛!
――カップリングの“Time”の話もしましょう。こっちの作曲は金澤くんです。
金澤「これは去年の5月ぐらいに作った曲です。その後コードを4回ぐらい変えまして、みんなで試行錯誤しながら作りました。結局、総くん(山内)の弾いてたギターがいい感じだったので、それをサウンドの核にするところで落ち着きました」
――ミニマルな、淡々としたグルーヴがジワジワと熱を帯びていくような。メロディーもすごくきれいで切ないし、いい曲ですね。
山内「メロディーもアレンジも、どの形がいいのか?って、かなり時間をかけてやるんですよ。この曲はポリリズムっぽいんですけど、それが8ビートに乗っかってどんどん進んでいく。そのなかで手癖のように弾いたギターのフレーズがあって。激しくエモーショナルに進んでいくというより、淡々とした日常で起こることを歌っているような曲なので、こういう感じがいいのかな?と。このフレーズが出た時には、〈キタ!〉と思いましたね。このギターはいいなと思いました」
金澤「自画自賛です(笑)」
山内「初回限定盤にドキュメンタリーDVDが付いてるんですけど、その時のことがばっちり収められています。シングルとアルバムと、どっちに入ってるか各々には覚えてないんですけど」
――シングル“Small World”とアルバム『VOYAGER』、それぞれの初回限定盤に付くDVDに〈DOCUMENT 2012〉というドキュメンタリーが入ってるんですね。アルバムのほうが〈part2〉になると。これ、結構ヴォリュームはあるんですか。
山内「あります。2つ合わせて1時間半ぐらいあるんじゃないかな。スタジオの様子もライヴも、プリプロも入ってるし」
加藤「PVを撮ってるところとか」
山内「その撮影現場も入ってますし。とにかく自分たちの表側と裏側が全部入ってます。映ってないのは、寝顔ぐらいしかないんじゃないですか」
加藤「そうだね(笑)」
山内「寝顔なんて誰も見たないわ(笑)! あ、でも寝起きの顔はいっぱい入ってますよ。寝起きで〈あー、歌詞どうしよう〉っていう顔はいっぱい入ってる(笑)。それも合わせて観ていただければ、フジファブリックが曲を作る過程をわかっていただけると思います」