インタビュー

『DECKSTREAM.JP』に参加したアーティストたち――(1)



RINO LATINA II 『II』 MONOHON/CCRE(2006)

特徴的な高音ヴォイスと共に、気持ちを前面に押し出したラップ・スタイルがトレードマークのMC。Mummy-Dとの久々の共演ともなった今回、楽曲のムードを一気に加速させるのは、他ならぬ彼のラップだろう。*一ノ木

 

RHYMESTER 『ダーティーサイエンス』 NeOSITE(2013)

キャリアも20年を越え、ますます円熟味を増すRHYMESTER。2人のMCの一翼を担うのがMummy-Dだ。高音寄りの歌声ながら、どこか艶っぽさを感じさせるあたりは、キング・オブ・ステージたる風格のひとつか。*一ノ木

 

川畑要 『0』 DefSTAR(2013)

CHEMISTRYとしての活動で培ったシンガーとしての成熟ぶりを、デュオの活動休止後初となるこのソロ作でヴァーサタイルに進化させた川畑要。今作において参加した“Real Style”ではOZROSAURUSのMACCHOと互角の雄々しさで魅せる。*池谷

 

OZROSAURUS 『Dish and Dabber』 BAY BLUES/ユニバーサル(2013)

ライヴでも見せる全身全霊ぶりは鍛えた喉の強さあってこそ。畳み掛けたときのラップが持つ圧力も、ギアを落とした際に滲む気概も魅力だ。自身の作品ではあり得ないであろう今回の共演は貴重。 一ノ木

 

Spontania 『The Beautiful Life』 ユニバーサル(2011)

バイリンガルな背景を持つことによる滑らかな英語の発声をスパイスに、言葉を真っ直ぐに伝えるメリハリと滑舌が光るSpontaniaのTarantula。そのラップは、今回共演したArkitecとコントラストを描くものだ。*一ノ木

 

MIC BANDITZ 『Johnny Astro & the Diamond Crooks』 espionage/cutting edge(2004)

かつてVERBAL(m-flo)の呼びかけで結成されたマイク集団に名を連ねていたArkitec。低めの声質で堅実に繰り出していくラップは、内省的なリリックに相応しい。*一ノ木

 

SALU 『In My Life』 One Year War/トイズファクトリー(2013)

“WANNA BE STRONGER”で粘り気のあるラップを披露しているSALUは、日本語を自然にビートへ溶け込ませるスキルを持つ。メロディアスなフロウからエモいフックへと繋ぐメリハリの効いた構成は、彼ならでは。*北野

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年08月14日 17:59

更新: 2013年08月14日 17:59

ソース: bounce 357号(2013年7月25日発行)

ディスクガイド/池谷昌之、一ノ木裕之、北野 創