インタビュー

『OUT』の内側にある音楽②――ヨシザワ“モーリス”マサトモ編



「普段からギター・ミュージックは聴いてるけど、ギタリストとしてこのバンドで何をやるかというのを改めて考えていくなかで、よく聴いていたものがブラック・イーグル・チャイルド。ギタリストのプロジェクトで、ジム・オルーク『Bad Timing』みたいな、気持ち良く靄がかかったようなギターがイイ塩梅なんです。トランペット/シンセ奏者のマーク・アイシャムは初期の作品が好きで、今回のアルバムでミニマルなフレーズをシンセのアルペジオ的にギターでやったらどうかな?という時に、ここらへんの作品をもう一度聴いてみました。

それから、インストにこだわったこともあって、楽器がどう鳴っているか、どう重なるかということを勉強しようと、ムーンドッグを参考にしたりも。〈このリズム、何拍子?〉みたいなのが重なり合ったりする彼独特のスタイルをギターで表現したらどうなるか……とかを自分なりに考えて弾いた曲もあります」(談)。



▼文中に登場した作品。
左から、ブラック・イーグル・チャイルドの2011年作『Lobelia』(Preservation)、マーク・アイシャムの83年作『Vapor Drawings』(Windham Hill)、ムーンドッグの編集盤『The Viking Of 6th Avenue』(Honest Jon's)

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掲載: 2013年11月27日 18:01

更新: 2013年11月27日 18:01

ソース: bounce 361号(2013年11月25日発行)