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今月の「bounce」大推薦盤レヴュー! バンド・サウンドと向き合うことで、さらに深い表現力を獲得したニュー・アルバム――ハナレグミ『あいのわ』

掲載: 2009年06月29日 18:00

更新: 2009年06月29日 18:04

ハナレグミ『あいのわ』
スピードスター(発売中)

弾き語りでほっこりやさしく歌う永積崇の姿をイメージしていると、かなりの衝撃を喰らうかもしれない。SUPER BUTTER DOG解散後初となるハナレグミのニュー・アルバムで、彼はふたたびバンド・サウンドと向き合い、笑いも悩みも祈りもすべてひっくるめた、あらゆるコントラストの光と影を歌う。彼の歌と言葉を深く理解している盟友、オオヤユウスケを共同プロデューサーに迎えてじっくりとアレンジを練り上げていったサウンドは、弾き語りでは描き切れなかった、幾重もの心象のレイヤーを見事に表現している。東京スカパラダイスオーケストラマダムギター長見順BOSEスチャダラパー)、AFRAといった多彩なミュージシャンとの共演も痛快ぶりも、永積の声から広がる〈あいのわ〉の結晶と言えるだろう。*宮内 健