MARVIN GAYEを発掘した米ソウル界の偉人、HARVEY FUQUAが死去

名門ドゥーワップ・グループのムーングロウズの元メンバーで、マーヴィン・ゲイをはじめとする数多くの才能を発掘したことでも知られるソウル／R&B界の偉人、ハーヴィー・フークアが7月6日、デトロイトの病院で亡くなった。享年80歳。死因は冠状動脈の問題に由来する心臓発作とされている。

ムーングロウズの中心メンバーとして50年代に“Sincerely”ほか数多くのヒットを放ったフークアは、58年に同グループを脱退した後、モータウンの前身レーベルであるアンナの運営に参加。ムーングロウズに途中加入していたマーヴィン・ゲイがソロ・キャリアをスタートさせる橋渡し役となる。60年代前半には自身のレーベルであるトライ・ファイとハーヴィーを設立し、スピナーズやジュニア・ウォーカーといったアーティストを発掘。その後モータウンのアーティスト育成部門を任せられ、マーヴィンとタミー・テレルによる名曲“Ain't No Mountain High Enough”や“Your Precious Love”の制作にも関わった。70年代にはニュー・バースやシルヴェスターなどの才能も見出し、ソウル・ミュージックの発展に貢献。2000年にはムーングロウズの一員としてロックの殿堂入りも果たしている。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。