ニュース詳細

大御所レゲエ・シンガーのSUGAR MINOTTが死去

 

さまざまなサウンド・スタイルを体現した大御所レゲエ・シンガーのシュガー・マイノットが7月10日、キングストンの病院で亡くなった。享年54歳。死因はあきらかにされていないが、彼は胸の痛みを訴え、5月に予定されていたカナダでの公演をキャンセルしていた。

56年にキングストンで生まれたマイノットは、60年代にアフリカン・ブラザーズの一員としてシンガーのキャリアをスタート。ソロになってからは既存曲のリディムに新たなメロディーを乗せるアプローチを取り始め、ダンスホール・レゲエの礎を築いた。80年代にはラヴァーズ・ロックに接近したアルバム『Roots Lovers』や、マイケル・ジャクソンのカヴァー曲“We've Got A Good Thing Going”がUKでヒットを記録。84年にスライ&ロビーのプロデュースで発表した“Rub A Dub Sound Style”はラガ・スタイルの元祖とされている。彼は近年まで作品のリリースを続けたほか、サウンド・システム/プロダクションであるユース・プロモーションや自身が78年に設立したレーベル=ブラック・ルーツで若手をフックアップするなど、プロデュース業にも力を注いでいた。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。

カテゴリ : ニュース | タグ : 訃報

掲載: 2010年07月12日 13:00

更新: 2010年07月12日 13:06