四人囃子の初代ベーシスト、中村真一がくも膜下出血のため急逝
日本のプログレッシヴ・ロック・バンドの代表格、四人囃子の初代ベーシストとして知られる中村真一が5月25日、くも膜下出血のため急逝したことがあきらかとなった。
中村は、69年に森園勝敏(ヴォーカル/ギター)、岡井大二(ドラムス)と共にTHE SANNINを結成。そこに坂下秀実(キーボード)が加入して四人囃子となり、同バンドのオリジナル・メンバーとして活躍する。74年作『一触即発』のリリース後にグループを離れたが、音楽活動は継続しており、近年精力的に行われている四人囃子のライヴに参加したこともあった。彼の後任として四人囃子に加わった佐久間正英(ベース)は中村のテクニックを絶賛しており、森園も「中村真一がいなければ 四人囃子はなかったよね……」とコメントしている。なお、昨年8月に東京・日比谷野外大音楽堂で開催された〈PROGRESSIVE ROCK FES 2010〉に向けて四人囃子がスタジオ・リハーサルを行った際、不在だった佐久間の代わりに中村がベースを担当。これが盟友たちとの最後の演奏になったという。
四人囃子は、オフィシャルサイトにて9月頃に追悼ライヴを実施するとアナウンス。日時や会場などは改めて案内される模様だ。謹んで故人のご冥福をお祈りします。