初音ミクが歌うニューウェイヴ名曲カヴァー集登場! あの曲を本人とデュエット
『初音ミクsingsニューウェイヴ』ジャケット画像
サエキけんぞうプロデュースによる初音ミクなどのボーカロイドを駆使した日本のニューウェイヴ・ナンバーのカヴァー集『初音ミクsingsニューウェイヴ』が、10月26日にリリースされることがあきらかとなった。
左から、イリア、サエキけんぞう
サエキの監修による企画〈ニューウェイヴほぼ30周年祭〉の一環として発売されるこのアイテムには、うどんゲルゲやぶっちぎりP、Mitchie Mらニコニコ動画で活躍する人気ボーカロイドP(プロデューサー)が多数参加。プラスチックス“COPY”やコスミック・インベンション“コンピューターおばあちゃん”といったピコピコ感溢れるキャッチーなナンバーをはじめ、Aunt Sally“Aunt Sally”、8 1/2“シティ・ボーイ”などのマニアックな楽曲もトラックリストに並んでおり、斬新なカヴァー集となることは間違いなさそう。なお、本作にはスペシャル・トラックとして、ジューシィ・フルーツのイリア(ヴォーカル/ギター)本人が初音ミクとデュエットした“ジェニーはご機嫌ななめ”も収録。Perfumeのカヴァーでもお馴染みの近田春夫作曲による名曲が、どのように生まれ変わっているのかも気になるところだ。イリアとサエキは今回のコラボについて、以下のコメントを寄せている。
「初音ミクさんとのデュエットだから楽しみにしていました。30年前の自分とは違う歌を歌えたと思います。そして、30年も経っている曲をボーカロイドに歌ってもらえるのは光栄です」(イリア)。
「近田P(春夫)さんも喜んでいるのでは(笑)? 聴き比べてみると、ジューシィのオリジナルとは全く違う味わいがあって、体温の低い初音ミクの歌い方のほうが、圧倒的にテクノの香りは強い。当時は人間がテクノ的なサウンドに近づけようとしていたけど、現代はテクノが人間に近づこうとしている。バンド・サウンドとテクノの味わいの違いを楽しんでください」(サエキ)。
なお、同日にはこのアルバムとほぼ同じ選曲のオリジナル・ナンバーを集めたコンピ盤『KING ソングス of ニューウェイヴ』も発売。ほかにも、チャクラ『チャクラ』『さてこそ』とポータブル・ロック『ビギニングス』のリイシューが10月19日に実現するので、当時のムーヴメントの勢いを知りたい人はぜひこちらもチェックしよう!
〈VARIOUS ARTISTS 『初音ミクsingsニューウェイヴ』収録予定曲〉
1. うどんゲルゲ(歌:初音ミク) “玉姫様” (戸川純)
2. うどんゲルゲ(歌:初音ミク) “ジェニーはご機嫌ななめ” (ジューシィ・フルーツ)
3. うどんゲルゲ(歌:鏡音リン・レン) “COPY” (プラスチックス)
4. kihirohito(歌:初音ミク) “20世紀の終わりに” (ヒカシュー)
5. ぶっちぎりP(歌:鏡音リン with 初音ミク) “美術館で会った人だろ” (P-MODEL)
6. ぶっちぎりP(歌:初音ミク) “女ともだち” (野宮真貴)
7. キャプテンミライ(歌:初音ミク)“グリーン・ブックス” (ポータブル・ロック)
8. みろんP(歌:巡音ルカ) “磁力ビギン” (ゲルニカ)
9. キャプミラ(歌:鏡音リン) “福の種” (チャクラ)
10. みろんP(歌:巡音ルカ) “女王陛下のチェスゲーム” (SPY)
11. 耳ロボP(歌:初音ミク with 朝音ボウ、桃音モモ、重音テト) “東京ガール” (ザ・ノーコメンツ)
12. kihirohito(歌:初音ミク) “Aunt Sally” (Aunt Sally)
13. うどんゲルゲ(歌:初音ミク) “リズム運動” (ハルメンズ)
14. ぼーかりおどP(noa)(歌:初音ミク) “コンピューターおばあちゃん” (コスミック・インベンション)
15. Mitchie M(歌:初音ミク) “シティ・ボーイ” (8 1/2)
16. うどんゲルゲ(歌:イリア&初音ミク) “ジェニーはご機嫌ななめ(イリミクver.)” (ジューシィ・フルーツ)
※曲順未定/カッコ内はオリジナル・アーティスト