THE BEACH BOYS、幻の未発表作『Smile』音源がついに正規リリース
ロック史上もっとも有名な未発表アルバムの呼び声も高いビーチ・ボーイズの伝説的な作品『Smile』のセッション音源が、ついに正規盤としてUSで11月1日にリリースされる(日本盤の発売は11月2日予定)。
THE BEACH BOYS 『Smile』ジャケット画像
66年から67年にかけてレコーディングが行われるも、当時のバンドのサウンド面の要だったブライアン・ウィルソンと他メンバーの対立や所属レーベルとの諍い、その他さまざまな要因が重なってお蔵入りとなってしまったことで知られる『Smile』。同アルバムのために制作された“Good Viberation”や“Heroes And Villains”“Surf's Up”といった楽曲は後に別作品で陽の目を見るも、本来望まれた完成形とは異なるヴァージョンでの発売となり、当時のセッション音源は93年に発表されたボックス・セット『Good Vibrations: Thirty Years Of The Beach Boys』に収められるまで公式にリリースされることはなかった。
オリジナルの『Smile』セッション音源をまとめた初の正規作品となる今回のアルバムは、バンドのオリジナル・メンバーであるブライアン、アル・ジャーディン、マイク・ラヴが監修しており、日本では1CDのスタンダード盤と2CDのデラックス・エディション、完全初回限定のコレクターズ・ボックスの3タイプが登場。最初に意図されていたスタイルに可能な限り近い形で『Smile』が再現されており、ボーナス・トラックとしてセッションのハイライトやデモ音源、ステレオ・ミックスなども収録される。また、コレクターズ・ボックスは『Smile』の楽曲以外にもセッションのテスト録音などを収めた5枚のCD、2枚組LP、2枚の7インチ・シングル、未発表写真やブライアンらメンバーほか関係者のエッセイなどで構成された60ページのハードカバー・ブックレットをパッケージした豪華仕様で、幻のアルバムの全容をさまざまな角度から堪能できるマニア垂涎の逸品となっている模様だ。日本盤の収録内容は後日発表される。
バンドの日本版オフィシャルサイトでは、『Smile』の発売を記念したヒット曲の人気投票企画を実施中。抽選でビーチ・ボーイズのオリジナル・グッズが貰えるので、お気に入りの楽曲がある人はぜひ投票してみよう!