ユッスー・ンドゥール、政界に進出するため音楽活動を休止

ユッスー・ンドゥール『I Bring What I Love』ジャケット画像

西アフリカのセネガルを代表するシンガーのユッスー・ンドゥールが、政界に進出するため音楽活動を休止することがあきらかとなった。

UKのThe Guardian紙などの報道によると、彼は先週末に自身が所有するTV局を通じて、2012年1月2日より政界に身を投じるためにすべてのアーティスト活動から離れると宣言。「私の周りには2種類のセネガル人がいます。財産を持たないセネガル人と、裕福なセネガル人が。私が関心を寄せているのは財産を持たないほうのセネガル人です」と演説し、民衆の喝采を得たという。この発表に伴い、今後に予定されていた彼のコンサートはすべてキャンセルになった模様だ。

現在52歳のンドゥールは、セネガルの首都ダカールで生まれ、10代の頃より音楽活動を開始。80年代にヨーロッパの音楽シーンに進出してから世界的な成功を収め、NYタイムスで〈世界で最も偉大なシンガーの一人〉と評されたこともある。

セネガルでは来年2月に大統領選挙が行われる予定で、現地では彼が大統領に立候補するのではないかという噂も立っているという。その動向に注目しておこう。