タワー広島店×広島CLUB QUATTROの10周年記念ライヴをレポート!
怒髪天
タワーレコード広島店のリニューアル10周年と、広島CLUB QUATTROのオープン10周年を記念するライヴ・イヴェント〈Decade of Toweringinferno〉が、12月1日に同ヴェニューにて開催。ここではその模様をレポートします!
THEラブ人間
会場の入口で来場者にタワレコタオルを配布、バーカウンターでは10周年記念ドリンクが提供され、ステージやフロアの壁にはタワーのフラッグが掲げられるなど、まさにお祭りムードのなか行われたこの日のイヴェント。まずは、関東を中心に活動する若手バンドのTHEラブ人間が緊張の面持ち(?)で登場し、オーディエンスが期待の視線を向けるなか“おとなになんかならなくていいのに”でパフォーマンスをスタート。若者のリアルな日常をエモーショナルに歌い上げる金田康平のヴォーカルと、その歌詞世界をドラマチックに彩るバンドの演奏で次第に会場を盛り上げていきます。“東京”“大人と子供(初夏のテーマ)”“砂男”といったシングル曲も演奏され、ライヴ後に金田自身「今日は、本当にいいライヴが出来た」と納得するほどのステージを披露してくれました。
LOW IQ & ANOTHER BEAT BREAKER
続いては、LOW IQ 01(ヴォーカル/ギター)とFRONTIER BACKYARDのTADAAKI“TDC”FUKUDA(ドラムス)によるライヴ・ユニットのLOW IQ & ANOTHER BEAT BREAKERが登場。お揃いの衣装を着用した2人が手を繋いで仲良くステージに現れると、フロアの女の子たちからは黄色い歓声が上がり会場のテンションは一気にマックスへ。3曲目の“SWEAR”ではモッシュも巻き起こり、キッズたちが所狭しと跳ね回ります。MCでは、イチがファンからの声に「声かけられると、全部に答えちゃうからチューニング進まないよ(笑)」と語る一幕も。さらに、「ごめん、今日は何を食べようかなぁ~って考えてたら、ショートカットしちゃった(笑)。とりあえずニルヴァーナみたいな所からね!」と、“SO EASY”の演奏をやり直す前にニルヴァーナやレッド・ホット・チリ・ペッパーズの楽曲のギター・フレーズを弾くなど、サーヴィス精神旺盛なパフォーマンスで会場を沸かせました。
怒髪天
イチが「この後、もっとオッサン出てくるから(笑)」と紹介したのは、トリを務める怒髪天。お馴染みのSE“男祭”が流れ、〈俺達界隈〉と呼ばれるファンの手拍子で迎えられた彼らは、1曲目の“北風に吠えろ!”から全力投球のステージを披露。“キタカラキタオトコ”“労働CALLING”といった人気曲や、タワーの30周年プロジェクトのために書き下ろした“NO MUSIC, NO LIFE”、タワー限定CDシングル“ニッポン❤ファイターズ”も演奏され、会場は一体感に包まれました!
怒髪天
また、MCで東北地方太平洋沖地震について触れたヴォーカルの増子直純は、「震災直後は、こんな時に音楽なんて役に立たないと思っていたが、東北など各地でライヴを続けるうちに、お客さん達の笑顔を見て音楽の大切さに気づいた」「悲しい思い出を消すことは出来ないけど、楽しい思い出は作ることが出来るんだよ」と力強くコメント。アンコール曲“オトナノススメ”の後には、オーディエンスに「また来年絶対ライブに来るから、また会う日まで生きてろよ!」と語りかけ、全アクトがそれぞれのファン以外も熱くさせた大盛況のイヴェントを締め括りました。
〈Decade of Toweringinferno〉12月1日 広島CLUB QUATTRO公演 セットリスト
【THEラブ人間】
1. おとなになんかならなくていいのに
2. 悪党になれたなら
3. 東京
4. レイプ・ミー
5. 大人と子供(初夏のテーマ)
6. 砂男
【LOW IQ & ANOTHER BEATBREAKER】
1. LITTLE GIANT
2. 五日はまた雪
3. SWEAR
4. Chances
5. F.A.Y
6. SO EASY
7. DIS IT
8. WAY IT IS
9. GOT LUCKY
10. MAKIN' MAGIC
11. T・O・A・S・T
【怒髪天】
1. 北風に吠えろ!
2. キタカラキタオトコ
3. 労働CALLING
4. オレとオマエ
5. ド真ん中節
6. NO MUSIC, NO LIFE
7. 喰うために働いて生きるために唄え!
8. ニッポン♥ファイターズ
〈アンコール〉
1. オトナノススメ