宇多田ヒカルの母親として知られる歌手・藤圭子が死去
藤圭子 “女のブルース”ジャケット画像
“新宿の女”“女のブルース”などのヒット曲で知られる歌手の藤圭子が、本日8月22日に亡くなったことがあきらかとなった。享年62歳。各メディアの報道によると、彼女は本日午前に東京・新宿区にあるマンションの敷地内で倒れているところを発見され、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認されたという。マンションから転落死したものと見られている。
藤圭子は69年に“新宿の女”でレコード・デビュー。ドスの効いたハスキー・ヴォイスと深い情念の滲む歌世界で注目を集め、続く70年発表のシングル“女のブルース”や“圭子の夢は夜ひらく”などが連続で大ヒットを記録。同年作のファースト・アルバム『新宿の女/“演歌の星”藤圭子のすべて』はオリコンの週間チャートで20週連続1位を獲得し、セカンド・アルバム『女のブルース』など3枚のアルバムで合わせて42週続けてチャートの1位を独占する、前人未到の記録を打ち立てた。
また、彼女は宇多田ヒカルの母親としても知られ、93年に当時夫だった音楽プロデューサーの宇多田照實と娘のヒカルと共に音楽ユニットのU3を結成してCDをリリース。2000年には宇多田ヒカルの札幌公演に飛び入り参加して“圭子の夢は夜ひらく”を歌った。謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。