タワー音楽ニュース的♪今週のレコメン盤(2013/11/18~11/24)
〈NO MUSIC, NO LIFE.〉な生活を送るタワーレコード音楽ニュースのスタッフが、今週リリースされた作品のなかから注目のアイテムを、普段のニュースでは紹介できなかったものを中心に独断でピックアップ!
【ROCK】
downy 『無題』(felicity) ※『無題』はタイトルではありません。
2000年代初頭の日本のオルタナティヴなロック・シーンにおいて、ヒップホップやエレクトロニカの要素を消化したバンド・サウンドと散文詩を思わせる独特のリリック、音楽とリンクする映像表現などで高い人気を集めたdownyが、活動休止を挟み約9年ぶりの新作をドロップ。各メンバーが休止期間中に培ったスキルが集約され、さらなる高みに到達した1枚。
【POPS】
i☆Ris “WONDERLAND”(avex)
81プロデュース所属のフレッシュな声優6人によるアイドル・ユニットのデビュー1周年シングル。表題曲“幻想曲WONDERLAND”はタンポポ“乙女 パスタに感動”などの仕事で知られる名匠・永井ルイが手掛けたメルヘ~ンなポップ・チューン。〈TYPE-C〉盤には同じく永井が編曲から楽器演奏までを担当した、すかんち“もしも毎日がクリスマスだったら”のカヴァーも!
【POPS/PSYCHEDELIC】
禁断の多数決 『アラビアの禁断の多数決』(AWDR/LR2)
富山で生まれた〈少し、不思議〉な6人組バンドによるセカンド・アルバム。片想いやNabowaも参加した本作は、話題を集めた2012年発表の『はじめにアイがあった』以上に〈奇妙奇天烈摩訶不思議〉な内容ながら、先行リリースされた“トゥナイト、トゥナイト”などキャッチーかつスウィートなポップ・チューンも多数収録。彼らの今後の変化がさらに楽しみになるような1枚。
【FUNK】
THE CACTUS CHANNEL 『Wooden Boy』(Hope Street Recordings)
オーストラリアの人気レーベル、ホープ・ストリートに所属するメンバーのほとんどが10代という新鋭バンドのセカンド・アルバムにして日本デビュー盤。5人のホーン隊を含む総勢10人で放つ濃厚なファンク・サウンドを全面に押し出した疾走感溢れるアッパー・チューンから、アフロやエスニックの要素を加えた楽曲、映画音楽的なスケールの大きいナンバーまで、多彩かつ味わい深いトラックばかりが詰め込まれている。
【NU DISCO】
IDJUT BOYS 『More Or Less』(calentito)
ニュー・ディスコの雄、イジャット・ボーイズが今月に行った活動20周年記念のジャパン・ツアーに合わせ、彼らのレーベル〈U-STAR〉に残された唯一のコンピが新装パッケージで限定復刻。レイ・マンことラジ・グプタとの共作曲を含むオリジナル盤と、イジャット自らの手によるミックスCDの2枚組。
【REGGAE / DUB / SOUL】
LORD ECHO 『Curiosities』(Wonderful Noise)
レゲエを軸にソウルやジャズをクラブ・ミュージック的な視点で融合させた極上のグッド・ミュージックをニュージーランドから届ける、マイク・ファビュラスのプロジェクトによる2作目。なかでもファラオ・サンダースが69年に発表したスピリチュアル・ジャズの名曲“The Creator Has A Master Plan ”のダンサブルなカヴァーは圧巻の出来栄え。