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作家/僧侶の瀬戸内寂聴さんが逝去。享年99歳

掲載: 2021年11月11日 16:35

作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが亡くなったことが明らかになった。享年99歳。

瀬戸内寂聴さんは1922年、徳島市生まれ。東京女子大在学中に結婚し、卒業後に夫の赴任先の北京に渡るが、夫の教え子と不倫、3歳の娘を残して家を出た。離婚後は少女小説や童話を書き、1957年に「女子大生・曲愛玲」で新潮同人雑誌賞を受賞。1963年には離婚の原因になった自身の恋愛を描いた「夏の終り」で女流文学賞を受賞するなど、自我に目覚めた現代女性の生と性を見つめた長編小説や伝記小説を次々と発表し、人気作家になった。

1973年、51歳のときに岩手県の中尊寺で得度。翌年には京都 嵯峨野に寂庵(じゃくあん)を開いた。その後も執筆を続け、1992年に「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞したほか、「源氏物語」の現代語訳にも取り組んだ。1997年には文化功労者に選ばれ、2006年には文化勲章を受章。90歳を過ぎても執筆活動は衰えず、2017年に最後の長編小説とした「いのち」を発表、著作は400冊を超えている。

社会的な活動や平和への行動にも力を注ぎ、湾岸戦争への救援活動や米中枢同時テロへの報復停止を祈る断食を敢行した。東日本大震災時は原発再稼働に抗議し、89歳の時には東京 経済産業省前でハンガー・ストライキに参加。また、被災地を回って多くの被災者を支援した。

心よりご冥福をお祈りいたします。