加藤シゲアキ初のエッセイ集「できることならスティードで」、文庫化決定
加藤シゲアキが2020年に上梓した初のエッセイ集「できることならスティードで」が、作家生活10周年である今年2022年に朝日文庫にて文庫化されることが決定した。
本書には、2016年に自身初の「文芸誌掲載」となった「小説トリッパー」掲載の単発エッセイや、同誌に約3年間連載したものなど旅のエッセイ計15編と、Intermission(小休止)となる「旅する」掌編小説3編が収められる。パリやニューヨーク、スリランカ旅行の話から、学校に行く意味を考える「小学校」、故ジャニー喜多川について綴った「浄土」など、本書の旅は何気ない日常生活から深い思索の底まで多彩だ。連載時から反響の大きかった、祖父について記したTrip4「岡山」と、出身地について綴ったTrip10「渋谷」は、日本文藝家協会が選ぶ「ベスト・エッセイ2018」、「ベスト・エッセイ2020」にも収録され、殊に話題を呼んだ。
さらに本文庫版は、このたびの文庫化に際しての思いを加藤が書き下ろして収録し、カバーも単行本から一新。この新しい「できることならスティードで」文庫版に、乞うご期待。
■加藤シゲアキ コメント
この度、私の初エッセイ「できることならスティードで」が文庫化されることになりました。
本作単行本の刊行後、「小説より面白いと思います!」と、喜んでいいような悪いような、複雑になる反響を多くいただきました。しかしそれから二年が経ち、この度文庫化にあたって読み直すと、自分でも「そうかも……」と自画自賛してしまうくらいには、私個人としてもお気に入りの作品です。
まだまだ旅に行きにくい時が続くなか、本作を手に取っていただくことで、幾分かでも気が晴れますように。
▼書籍情報
加藤シゲアキ
「できることならスティードで」
「チュベローズで待ってる AGE22」
「チュベローズで待ってる AGE32」
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : J-POP
掲載: 2022年08月29日 19:15