坂本龍一、「芸術新潮 2023年5月号」で総力特集。表紙は大竹伸朗による新作

坂本龍一が「芸術新潮 2023年5月号」で総力特集される。
1950年創刊の「芸術新潮」が、これまでに音楽家をメインの特集で取り上げたのは、たった一度だけ。2006年の武満徹の特集だった。ふたり目となる音楽家 坂本龍一の特集企画がスタートしたのは、昨年2022年10月頃のこと。どのような特集にするのか、編集部からの提案のひとつひとつに、坂本は真摯に向き合っていたが、編集作業が大詰めを迎えた4月2日、坂本の訃報が報じられた。特集は図らずも追悼特集となった。
本特集は、「聴く」、「見る」、「読む」の3部構成をとっている。第1章「聴く」では、盟友 浅田彰が、坂本が2017年のソロ・アルバム『async』で到達した地平をシャープに解析している。坂本の音楽制作に大きなインスピレーションを与えた美術家 李禹煥も登場し、坂本との交流を語る。続いて「見る」では、坂本が近年、数多く手掛けてきたインスタレーション・アートに焦点を当てる。坂本と多くの作品でコラボレートしてきた高谷史郎の責任編集で、坂本のアートを総覧する。坂本は行動するアーティストでもあった。最終章「読む」では、アート・ジャーナリストの小崎哲哉が、社会に対して、坂本がどのような発言、行動をしてきたのかを紹介する。
そして、画家の大竹伸朗は「芸術新潮」の表紙のために、坂本の肖像をモチーフにした作品を制作。主に指による「千切り絵」の手法で作られた渾身の作品となっている。
唯一無二の表現者であった坂本龍一の活動を、しっかりと受け止める特集を届ける。
▼書籍情報
「芸術新潮 2023年5月号」
総力特集:坂本龍一
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2023年04月25日 19:20











