サザンオールスターズの音楽と世界最高峰の花火のコラボ。3万7,000人が酔いしれた「茅ヶ崎サザン芸術花火2023」感動と興奮の一夜が終演
10月21日に神奈川 茅ヶ崎市 サザンビーチちがさきで「茅ヶ崎サザン芸術花火2023」が開催された。サザンオールスターズの楽曲に乗せて、花火競技会で総理大臣賞を受賞するレベルの屈指の花火師たちが全国から集結し、日本一の花火コレオグラファー 大矢亮と共に「花火オールスターズ」として世界最高峰の花火玉だけで、1時間にわたる芸術花火ショーを繰り広げた。
通常の花火大会とは一線を画した、「音楽」と「花火」を掛け合わせた花火エンターテイメントの先駆け「芸術花火」シリーズ。全国各地で絶大な人気を誇る芸術花火シリーズの中でも、特に人気を博している「茅ヶ崎サザン芸術花火」。2018年にサザンオールスターズがデビュー40周年を迎えたこときっかけに、桑田佳祐(Vo/Gt)の生まれ故郷であり、サザンオールスターズの聖地 茅ヶ崎市の全面協力のもと初開催。1アーティストのみでの芸術花火は世界初となり、それ以来、今回で4回目の開催となる。初回開催2018年、第2回2019年、コロナ禍を経て2022年、そして今年である。今や、様々なアーティストが花火イベントを実施しているなか、元祖アーティスト花火こそ「茅ヶ崎サザン芸術花火」であり、サザンオールスターズのファンはもちろん、花火ファン、音楽ファンが日本全国から集うイベントとなっている。
「茅ヶ崎サザン芸術花火2023」を観に、全国から集まったファンは3万7,000人。本編は約60分、デビュー当時の曲から最新曲までサザンオールスターズの名曲/大ヒット曲計13曲と共に、45周年という大きな節目をド派手に祝うべく、「茅ヶ崎サザン芸術花火」史上最大の火薬量の花火で構成。オープニング・ナンバーを飾ったのは、デビュー35周年を迎えた際に発表された“ピースとハイライト”(2013年)。特別な一夜の幕開けに相応しい楽曲の疾走感にシンクロして、鮮やかで大迫力の花火が夜空を駆け巡る。30分の1秒単位で花火と音楽をシンクロし、唯一無二の演舞を生み出す技術は世界を見わたしてもここだけだ。
続いて“涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~”が流れ出すと音楽と花火に合わせて、自然と手拍子が巻き起こる。先日の「茅ヶ崎ライブ2023」でも演奏された“栞(しおり)のテーマ”、“マンピーのG★SPOT”、“いとしのエリー”、“勝手にシンドバッド”などの往年の大ヒット曲で会場を興奮に包みつつ、今年発表された「サザン2023新曲三部作」に併せて花火も打ち上げられた。“歌えニッポンの空”ではサザン製ラテン・ポップスの軽やかなリズムと共に色とりどりの花火が軽快に夜空でステップを踏み、「シン・ニッポンの夏ソング」として今年の夏を席巻した“盆ギリ恋歌”では、カオスで奇想天外な楽曲と日本屈指の花火が絡み合い、夜を艶やかに色づかせた。“鎌倉物語”、“愛の言霊(ことだま) ~Spiritual Message~”では摩訶不思議な湘南の世界に観客を誘い、サザンオールスターズ最大のヒット曲“TSUNAMI”へ。壮大且つ繊細な花火と歌が3万7,000人の胸を打った。
本公演の最大火薬量で披露されたのは“希望の轍”。イントロが鳴り響くと場内では大きな歓声が湧いた。JR茅ヶ崎駅の発車メロディとしても使われているこの楽曲は、歌詞の中に「遠く遠く離れゆくエボシライン」というフレーズがあることから茅ヶ崎市民にとっては特別な1曲だ。花火競技会で総理大臣賞を幾度も受賞している全国の名匠たちが作り上げた世界最高峰の玉を、各工房の垣根を越えてあれだけ多くの数、ひとつの演目の中で打つことができるのは、「茅ヶ崎サザン芸術花火」だけである。
ラスト・ナンバーとなったのは、最新曲“Relay~杜の詩”。「茅ヶ崎ライブ2023」でもライヴ終了後のエンドロールで流れた本楽曲。感動と興奮で多幸感に満ちた海辺に優しい歌が響き渡り、直径300メートルという特大のサイズを誇る息を呑むほどに美しい一尺玉の花火が、リレーをするように、丁寧に一発一発夜空を染めていく。観る人すべての心に深く沁み入り、忘れられない景色になったに違いない。
サザン45周年の節目に、ゆかりの地である茅ヶ崎で、世界最高峰の花火が打ち上がる。サザンオールスターズが45年以上、長きにわたりファンと共に歩んできたらこそ成し得た、エンターテイメントの歴史に残る一夜だった。
▼番組情報
「FM FESTIVAL 2023」
11月3日(金・祝)16:00~19:00
特設サイト:https://www.tfm.co.jp/fmfes2023/
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2023年10月24日 12:50