第170回「芥川賞」を九段理江「東京都同情塔」、「直木賞」を河崎秋子「ともぐい」&万城目学「八月の御所グラウンド」が受賞
第170回「芥川賞」/「直木賞」の選考会が行われ、「芥川賞」を九段理江「東京都同情塔」、「直木賞」を河崎秋子「ともぐい」と万城目学「八月の御所グラウンド」が受賞した。
「芥川賞」を受賞した九段理江は、1990年生まれ。2021年に「悪い音楽」で第126回「文學界新人賞」を受賞しデビュー。第2作「Schoolgirl」が第73回「芸術選奨新人賞」を受賞(第166回「芥川龍之介賞」、第35回「三島由紀夫賞」候補)、第3作「しをかくうま」が第45回「野間文芸新人賞」を受賞した。
「直木賞」を受賞した河崎秋子は、1979年生まれ。北海道で羊飼いの仕事を経て2015年に小説家デビュー。2019年「肉弾」で第21回「大藪春彦賞」、2020年「土に贖う」で第39回「新田次郎文学賞」を受賞。「絞め殺しの樹」に続く2度目の「直木賞」候補での受賞となった。万城目学は、1976年生まれ。2006年に「鴨川ホルモー」でデビュー。「直木賞」はノミネート6回目での受賞となった。
■第170回「芥川龍之介賞」ノミネート作(掲載誌)※作者50音順
安堂ホセ「迷彩色の男」(文藝秋季号)
川野芽生「Blue」(すばる8月号)
九段理江「東京都同情塔」(新潮12月号)
小砂川チト「猿の戴冠式」(群像12月号)
三木三奈「アイスネルワイゼン」(文學界10月号)
■第170回「直木三十五賞」ノミネート作(出版社)※作者50音順
加藤シゲアキ「なれのはて」(講談社)
河崎秋子「ともぐい」(新潮社)
嶋津輝「襷がけの二人」(文藝春秋)
万城目学「八月の御所グラウンド」(文藝春秋)
宮内悠介「ラウリ・クースクを探して」(朝日新聞出版)
村木嵐「まいまいつぶろ」(幻冬舎)
▼書籍情報
九段理江
「東京都同情塔」
河崎秋子
「ともぐい」
万城目学
「八月の御所グラウンド」
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2024年01月18日 17:10