QUEEN(クイーン)、1973年発表のデビュー・アルバム『Queen』最新リミックス&リマスター盤が10月25日リリース決定
Photo by Douglas Puddifoot
QUEEN史における重要な第1章を飾った1973年のデビュー・アルバム『Queen』が、発表から半世紀以上を経て、このたびJustin Shirley-Smith、Joshua J Macrae、Kris Fredrikssonの手によりリミックスおよび修復を施され、バンド自身が長年望んでいたサウンドに生まれ変わった。さらに、新たなトラックリストや、別テイク、デモ、ライヴ・トラック等が追加され、この重要作品の究極の完全版が完成。QUEENのアルバムが新たにステレオ・ミックスし直されるのは、本作が初となっている。
日本では、輸入国内仕様のコレクターズ・エディション、デラックス・エディション、通常盤の3形態でリリースされる。
6CD+1LPからなるコレクターズ・エディションには、43曲の新ミックスが追加され、全63曲を収録。アルバム本編では、発表当時にもともと予定されていたトラックリストが復元されている。また、スタジオ内でのメンバーたちの親密な様子をありのままに捉えた音源や、デモ、レアなライヴ音源、さらに1970年8月にロンドンで行われたQUEEN初のライヴ・パフォーマンスの未発表音源も収録。1973年のリリース時にはオリジナル・アルバムに収録されていなかった“Mad The Swine”が、本来予定されていた曲順通りに復活を果たした。また、手書きの歌詞や本作に関わる貴重な資料が収められた、全108ページのブックが付属している。
Brian Mayは、「本作は単なるリマスターではない。これは、QUEENのデビュー・アルバム全体を再構築した、全く新しい2024年版だ。そして後知恵の利益として、今回これを「Queen I」(※邦題は「戦慄の王女(クイーンI)」に変更)と改名することにした」、「演奏と歌は全て1973年の発表当初と全く同じままだけれども、全楽器で、当時僕等が目指していた「ライヴ」感のあるアンビエントなサウンドを再現するため、再検討を行った。その結果、本来そうあるべきだったサウンドを放つ『Queen』が、現代の知識と技術を駆使して - 初めて - 誕生したというわけだ」、「2024年版『Queen I』こそ、僕等がずっと皆さんにお届けしたいと夢見ていたデビュー・アルバムなんだ」と、コレクターズ・エディションに封入されたライナーノーツに記している。
この新たな2024年ミックス版『Queen I』には、バンドとプロデューサー陣の1人との意見の食い違いによってオリジナルLPには収録されなかった“Mad The Swine”が収録。同曲は今回、1972年にバンドが意図していた通り、アルバム本編の4曲目、つまり“Great King Rat”と“My Fairy King”の間という本来の位置に収録されている。
『Queen I』のコレクターズ・エディションに収録されるCD6「Queen I Live」には、1974年3月にロンドン・レインボー・シアターでヘッドライナーを務めた公演のベスト・パフォーマンスを収録し、さらに未発表曲も数曲追加。その中には、フリーの影響を受けた、Freddie Mercury/May/Roger Taylor/John Deaconの作曲による“Hangman”の初公式リリースも含まれている。同曲は、QUEENの初期ライヴの定番曲だったが、スタジオ録音は一度も行われなかった。この“Hangman”の音源は、1976年3月にサンディエゴ・スポーツ・アリーナで行われたバンドの全米ツアー最終夜にライヴ録音されたものだ。
また、『Queen I』ライヴの最後の曲では、QUEENがQUEENとなった歴史的な瞬間が再体験できる。コレクターズ・エディションに封入される108ページの付属ブックには、これまで一度も公開されてこなかった数多くの品々を掲載。その中には、ロンドンで行われたQUEENにとってのバンド史上初ライヴに際してRogerが自ら書いた招待状もあり、そこには「[1970年]8月23日(日)午後7時30分、インペリアル・カレッジ…講堂A、5階」と書かれている。この歴史的なショーのアーカイヴ・カセットからは、“Jesus”と、THE SPENCER DAVIS GROUPの1967年のヒット曲“I’m A Man”のカバー、計2曲が発掘された。これらは、John Deaconがバンドに加入する前のものとしては、現存するQUEEN最古の音源となっている。
ドラムスのRoger Taylorは、「この『Queen I』ボックス・セットでは基本的に、現在ある技術を用いて、このアルバムが僕等の本来望んでいた音になるよう作り直したんだ。ドラム・サウンドも本来こうあるべきだったという音に仕上げて、全体な音質も向上し、ミックスも改善されている。だから、改良を加えることによって僕等が目指していた音に到達することができて、すごく嬉しいよ」と語っている。
なおタワーレコードオリジナル特典として、先着で「クリアファイル(A4)」が付属する。
▼リリース情報
QUEEN
最新リミックス&リマスター盤
『Queen I』
10月25日(金)リリース
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2024年09月12日 19:25