今最も注目浴びる作家 小川哲、最新作「スメラミシング」カバー公開

第13回「山田風太郎賞」、第168回「直木賞」をダブル受賞した「地図と拳」をはじめ、これまで数々の文学賞を受賞し、近作「君のクイズ」、「君が手にするはずだった黄金について」が2年連続で「本屋大賞」候補作となる等、今最も注目を浴びる作家 小川哲による最新作「スメラミシング」の書影が初公開された。

「スメラミシング」は、カリスマ・アカウントを崇拝する覚醒者たちのオフ会を描く「陰謀論×サイコサスペンス」。反ワクチン、ディープステート、暗黒政府、イルミナティ、数多の陰謀論と思惑を取り込み、生きる価値のない現実を打倒する、救世主「スメラミシング」のマスタープランとはいったいなんなのか。

本書は、七十人訳聖書の秘密を巡る歴史SF（「七十人の翻訳者たち」）、天皇の棺を運ぶ一族の末裔による労働バイオレンス小説（「密林の殯(もがり)」）、最後の宗教「ゼロ・インフィニティ」を巡る魔術的数学奇譚（「神についての方程式」）、神が禁忌とされた惑星の不都合な真実（「啓蒙の光が、すべての幻を祓う日まで」）、文明崩壊後の少年少女に与えられた残酷な使命（「ちょっとした奇跡」）を収録した、超弩級エンターテイメント全6編。信仰の虚妄と救いを描く、現代の黙示録的作品集となっている。

▼書籍情報
小川哲
「スメラミシング」