あいみょん、10周年凱旋ライヴ「AIMYON 10th anniversary LIVE 2026「、、、」IN 阪神甲子園球場」開催。「4年越しの約束」果たしたメモリアル・ライヴのレポートが到着
掲載: 2026年07月28日 13:10

あいみょんが、メジャー・デビュー10周年を記念した兵庫 阪神甲子園球場でのライヴ「AIMYON 10th anniversary LIVE 2026「、、、」IN 阪神甲子園球場」を7月14日、15日の2日間にわたって開催した。
あいみょんが甲子園でライヴを行うのは2022年11月以来、約4年ぶりだが、前回がセンター・ステージでの弾き語りだったのに対して、今回はバンド編成。兵庫県西宮市出身のあいみょんにとって甲子園はまさに地元であり、代表曲やライヴでの定番曲を並べた全25曲で、この10年の歩みを凝縮したようなライヴとなった。なお、甲子園ライヴの2日間開催は25年ぶりで、女性アーティストとしては初という快挙。本稿では2日目、7月15日のライヴをレポートする。
開演時刻になると甲子園らしくサイレンが鳴り響き、スクリーンに過去のライヴ映像が流れ、カウントダウンに続いて“マリーゴールド”からライヴがスタート。サビではオーディエンスが一斉に手を振って、早速一体感が生まれていく。「甲子園へようこそ! 盛り上がる準備できてますか?」と声を掛け、“マシマロ”ではハンドマイクで広いステージの端まで行って、飛び跳ねながら歌声を聴かせると、場内は手拍子に包まれた。今年2026年は春から複数の大型フェスにも参加していたが、スタジアム規模のライヴでも自信と余裕を感じさせるパフォーマンスができるようになったのは、この10年の積み重ねがあったからこそだろう。
“愛を知るまでは”を歌い終えて、「改めまして、兵庫県西宮市出身、シンガー・ソングライター あいみょんです! 私の地元へようこそお越しくださいました」と挨拶をすると、“ノット・オーケー”に続く“ビーナスベルト”では、タイトル通りにピンク色の光の帯が球場に浮かび上がる。最新シングルから一転、2ndシングル『愛を伝えたいだとか』のカップリング“ハッピー”、3rdシングル『君はロックを聴かない』のカップリング“青春と青春と青春”と、長年のファンには嬉しいレア曲の披露もあったが、特にペダル・スチールの音色に乗せて、「青春が夏風にのって 君を連れてきたんだろうな」と歌う“青春と青春と青春”は季節的にもぴったりで、ライヴ前半のハイライトだった。
ここであいみょんが「ちょっと私行くところがあるので、一旦バンド・メンバーにお任せします!」と言って、ステージからいなくなると、“私に見せてよ”の演奏がスタート。あいみょんによるウグイス嬢のような場内アナウンスで、背番号と共にメンバーが紹介され、それぞれが順番にソロを披露していく。ギターのqurosawa、キーボードの山本健太、ベースの井嶋啓介、パーカッションの朝倉真司、ギターの八橋義幸、ドラムの伊吹文裕の6人は、今ではあいみょんのライヴに欠かすことのできない大事なメンバーだ。
“私に見せてよ”の演奏がクライマックスを迎えると、あいみょんがスタジアムの後方、スタンド席の間近のミニ・ステージにサプライズで登場。ここではおなじみの双眼鏡コーナーが始まって、「甲子園球場に高校球児として出場したことがある人?」、「西宮出身の人?」、「この中にお医者さんはいますか?」といった質問でファンと軽妙なやりとりをするのはやっぱり楽しい。このステージではまず“スケッチ”と“ポプリの葉”が披露され、“ポプリの葉”では「結局忘れられなかった 香りを買いに渋谷へ」を「西宮へ」に変えて歌い、大きな拍手が起こる。“姿”を歌う頃にはちょうど日も暮れて、オーディエンスのライトブレスレットがカラフルに光り、美しい光景を作り出していた。
“ミニスカートとハイライト”を歌いながら客席を通ってメイン・ステージへと移動し、その途中ではハイタッチをしたり、ファンの帽子を被ったり、ファンのタオルで頭を拭いたりする場面も。ステージに戻ると、エネルギッシュなアカペラから「大好きなバンド・メンバーと大好きなみんながいるこの甲子園で踊ろう!」と伝えた“愛を伝えたいだとか”、さらには“朝陽”を熱唱。1stシングル“生きていたんだよな”をスクリーンに歌詞を映し出しながら歌ったり、1stアルバム『青春のエキサイトメント』収録曲で、上京して間もない頃に味わった悔しさを曲に込めた“風のささやき”を切々と歌ったり、やはり10年という月日の重みが伝わってくる。
MCでは「皆さん聴きたい曲は聴けましたか?」と話し掛けて、返ってきたリクエストに応える形で“さよならの今日に”や“ラッキーカラー”を一節歌ったりと、サービス精神もバッチリ。セットリストを間違えそうになるアクシデントも笑いに変えて、再び本編に戻っての“ジェニファー”から、バンド・メンバーのコーラスも楽しい“駅前喫茶ポプラ”を続けると、“裸の心”では前回の甲子園でも登場した、天高く登っていくような無数のサーチライトがステージを包み、その幻想的な光景は実に圧巻。エモーショナルに歌い上げられた“ざらめ”も素晴らしく、あいみょんの本分であるシンガー・ソングライターとしての実力をまざまざと見せつける名演だった。
ライヴはいよいよ後半戦。インディーズ時代に西宮で作ったという“夜行バス”から“真夏の夜の匂いがする”を続けると、ここであいみょんとバンド・メンバー全員がオリジナルのユニフォームを着て、“六甲おろし”を演奏。場内のボルテージが一気に上がり、勢いそのままに“夢追いベンガル”に突入して、あいみょんがマウンドに立つピッチャーのごとくきれいなフォームで客席にタオルを投げ込む。さらに“貴方解剖純愛歌 ~死ね~”でこの日最大級の盛り上がりを見せると、10周年を祝うかのように盛大に花火が打ち上げられ、甲子園の夜空を華々しく彩った。
すでにエンディングのような雰囲気だが、この日のあいみょんにはまだどうしてもやらないといけないことがあった。「私はこの西宮に生まれて、西宮でシンガー・ソングライターになることに憧れて、ギター1本持って上京して、ここで弾き語りができて、こうやって心強いバンドと一緒にまた地元に帰ってこられて、すごく嬉しいなと思いました。バンドで甲子園に立つのも夢やったし、花火が上がるのも夢やったし」、「1つずつ1つずつ、小さな夢をこれからも叶えていきたい。でも4年前に1つだけ甲子園に置いてきた夢があります。今日は世界一の歌声を聴きたいと思ってるんですけど、準備はいいですか? みんなで一緒に歌いましょう!」と言って披露されたのは“君はロックを聴かない”。2022年はまだコロナ禍の影響で声を出すことができず、この曲で合唱ができなかったことが「4年前に置いてきた夢」だった。しかし、この日は4年分の想いを込めた大合唱が起きて、あいみょんがうっすら涙ぐむ場面も。また1つ、大切な夢が叶ったメモリアルな瞬間となった。
「10年経ってもまだまだ尽きない好奇心と閃きを頼りに、これからも音楽を楽しみながら、悩みながら、進んでいけたらなと思っています。欲を言えば、そこにみんなが付き合ってくれたらもっと嬉しいです。これからもよろしくお願いします!」と挨拶をして、ラストは泡のような大量のシャボン玉に包まれた“今夜このまま”で大団円。その後もあいみょんはゴンドラに乗って場内を一周し、お馴染みの「健康第一、家内安全、その次あいみょん!」で締めくくると、終演後にはメジャー・デビュー日の11月30日も含む東京 日本武道館2デイズと、来年2027年からのアリーナ・ツアーの開催を発表。最後に、ステージを降りたあいみょんがビールの缶を開ける音と、「乾杯! 美味すぎる!」という声が場内に響き渡るまで、決して飾ることのない、西宮が生んだスターの記念すべき凱旋公演だった。
文/金子厚武
写真/横山マサト



















▼リリース情報
あいみょん
ベスト・アルバム
『AIMYON BEST ALBUM - 唇を追え! -』
9月9日(水)リリース
■オリジナルアルバム・アナログレコード
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース







