良質なイタリアン・ジャズを日本に紹介するというテーマのもと、日本のポニーキャニオンがパウロ・スコッティをプロデューサーに迎えて設立されたレーベルこそ、ここで紹介するNorma Bluです。パウロ・スコッティといえば、DJ/プロデューサーとして活動する傍らでデジャヴを設立し、60年代のイタリアン・ジャズ黄金期を現代に蘇らせたプロジェクト=イデア6を送り出して喝采を浴びた人。言うなれば、伝統的なジャズの遺産を理解しながら、現代のクラブ・ジャズ・リスナーにもリーチする作品を数多く送り出してきた敏腕プロデューサーというわけですね。
以下に紹介するラインナップはほとんどがデジャヴ制作のもの。つまり、本場でも評価を得た作品のなかから日本のリスナー向けの粋なヴァイブを備えたタイトルが厳選されているということです。このたび青木カレンもラインナップに加えて入り口を増やしたこのレーベル。大人になるのはイマ、ですよ。
▼デジャヴの代表作。
左から、イデア6の2005年作『Metropoli』、アンドレア・ポッツァ・トリオの2008年作『Drop This Thing』(共にDejavu)