STEFANIA RAVA『Send In The Clowns』 (2009)
レナート・セラーニに見い出されたパルマ娘のソロ作。いわゆる定番と並列でヴィンス・アンドリュースの“The One Who Needs You”を歌うあたりはクラブ・ジャズ以降の感覚だろう。なお、ラヴァ名義でハウス・ヒット“Hot Tin Groove”を出していた彼女と同一人物っぽい。*出嶌
VARIOUS ARTISTS『amarena & Norma Blu Nuovo Suono Italiano Vol. 1』 (2009)
知的な大人の女性誌「amarena」の名を冠してパウロ・スコッティが選曲したコンピ。イデア6やアンドレア・ポッツァ・トリオらの人気曲がエントリーしていて、さながらデジャヴの名曲選といった趣だ。この洒落た雰囲気は男女問わず入門編にピッタリ。*出嶌
GIANNI BASSO & IRIO DE PAULA『Recado Bossa Nova』 (2009)
さしずめ〈イタリア版ナベサダvs.沢田駿吾〉――そんな対戦カードで悪い作品が生まれるはずがない。表題曲をはじめレパートリーには〈お約束〉がズラリ。不朽のボサノヴァの素直な解釈が功を奏している。なお、ジャンニ・バッソは録音年に逝去。*若杉
TRAIN UP featuring FRANCESCA SORTINO & ALAN FARRIGTON『Looking At The Sea』 (2009)
フランコ・ピアナが率いるクィンテット。フランチェスカの可憐な自作曲、ソウル~ブルース畑のアランが歌うケニー・ランキンのカヴァーなど、楽曲ごとに異なった魅力を咲かせる男女シンガーの身のこなしが素晴らしい。*出嶌
JAZZLIFE SEXTET『Tall Stories』 (2009)
伊ジャズ通なら思わず反応しちゃう〈階段ジャケット〉! 青木カレン作のサウンド・プロデュースも務めたトランペット奏者、ステファノ・セラフィニ率いる男前集団のデビュー作。ファンキー・ジャズの定番が目白押しのなか、“Nutville”の選曲にクラブ系センスが光る。*若杉